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2022.12.31 18:00

アマゾンやウォルマートなど、「診療所」を買収する企業が増加

Getty Images

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アマゾンは、医療サブスクリプション・サービスを提供するワン・メディカルを買収しようとしている。この買収が規制当局に承認されれば、各社が競っておこなっている「診療所の買収」が、さらに加速しそうだ。
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当初、年内に完了する予定だったアマゾンによる39億ドル規模の買収は、プライマリーケア診療所の競争がかつてないほど高まっているタイミングで提案された。たとえば、薬局チェーンのウォルグリーンは、プライマリーケア企業のヴィレッジMDと共同で、医師が常駐する診療所を数百カ所に開設した。

ウォルマートも、ウォルマート・ヘルスというブランドで、医師常駐の診療所をいくつかの新市場で立ち上げている。一方、ドラッグストアを全米に展開するCVSヘルスは長年、1100を超える店舗併設診療所にナースプラクティショナー(NP:診療看護師)を常駐させてきたが、医師常駐のプライマリーケア診療所も増やしている。

アマゾンによる買収が完了すれば、ワン・メディカルは、プライマリーケア市場に進出するための莫大な資金を手にすることになる。この市場にはすでに、資金力のある病院や医療システムが、新規参入の小売企業とともに、医師常駐の診療所を買いあさっている。
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医療サービスに進出した小売企業は、プライベートエクイティファンドのような、他の非従来型オーナーとともに、医師の雇用を続けており、この状況は2023年も変わらないと予想される。

ウォルグリーンの場合、プライマリーケア企業のヴィレッジMDを60億ドルで買収し、医師常駐の診療所を数百カ所で開設している。CVSも、外来診療の拡大を進めている。具体的には、数百の新商品を取りそろえる店舗併設型の「ヘルスハブ」や、全米に1100以上あるNP常駐の「CVSミニット・クリニック」における新たな医療サービスなどだ。

ウォルマートは2022年に入ってから、収益性の高いフロリダ州で、医師常駐の「ウォルマート・ヘルス」センターを複数立ち上げている。こうしたフロリダ州の施設では、ウォルマート・ヘルスが過去3年間にアーカンソー州、ジョージア州、イリノイ州で展開してきた医療サービスと同様に、プライマリーケアのほか、X線検査などの緊急医療、歯科医療、眼科医療、行動療法を提供している。同社はこの新しいモデルを、他の市場でも展開する計画だ。
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翻訳=米井香織/ガリレオ

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