ビジネス

2023.01.04 09:45

ITサービスも断捨離、ウィズコロナで満足度の低いITサービス

リリースベース(松村)

Getty Images

働き方改革が叫ばれたと同時に新型コロナの感染拡大により、一気にITサービスの導入が伸びましたが、ようやく行動制限のない年末年始を迎え、そろそろウィズコロナ時代に突入しようとしています。

デジタル化の窓口を運営するクリエイティブバンクは、全国の会社員役員を対象にした「ITサービス導入状況」に関する調査を行なったところ、今後に向けてITサービスの見直しや断捨離が進む可能性が高いことがわかりました。


勤め先で導入したことのあるITサービスとしては、1位に「Web会議システム」34.6%、2位に「セキュリティソフト」28.3%、3位が「勤怠システム」28.1%が上位を占めました。導入時期は、2位と3位が「2020年3月以前」と回答が多く、新型コロナの感染拡大前からデジタル化が進んでいましたが、1位のWeb会議システムは、やはりコロナ禍でテレワークの導入が進んだ2020年4月から2021年3月と約3割が回答しています。





また、導入したITサービスについて満足度を聞いたところ、上位3つのサービスについては満足度が高く、逆に低かったのは「ビジネスチャット」が25.8%でトップ。次いで顧客管理システムの24.3%、営業支援ツールの24.1%と続いている。特にビジネスチャットは、経営者の約4割が不満と回答しているとのことで、その理由としては、「機能が足りない」が66.7%とダントツ。次いで「コストが高い」と続き、費用対効果が薄いと感じている人が多いのかもしれません。



一方、コロナ禍になってからのITサービスのリプレイス検討状況を聞いてみると、リプレイスの検討や決定、すでにリプレイス済みと回答した人が約3割。さらに解約検討しているがリプレイスはしないなどと回答した人が1割ほどおり、全体で4割がITサービスを見直し、解約やリプレイスをしようとしていることがわかりました。

この数年で一気にITサービスの導入が進んできていますが、使い勝手の面だけでなく費用対効果も精査し、ウィズコロナ時代に向けよりよい働く環境を構築していこうという意気込みを感じる調査でした。

文 = 飯島範久

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