米国で最も「孤独」な州は? 離婚や単身世帯の数で順位付け

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米国の州を孤独度で順位付けしたランキングが、高齢者支援サイト「エージングインプレース・ドットオーグ(AgingInPlace.org)」により発表された。1位と2位はそれぞれ、メーン州とフロリダ州。逆に孤独度が最も低かったのはユタ州で、その上はアラスカ州だった。

人々の孤独が最近増大していることを考えると、このランキングは時宜にかなったものだ。米国医師会(AMA)は孤独について、新型コロナウイルスの流行により悪化した公衆衛生上の問題と捉えている。世界保健機関(WHO)の最近の報告書では、コロナ禍による隔離や交流の減少により、人々の不安やうつ病が約25%増えたとされた。

ランキングは、各州での単身世帯の数や、友人や交際相手を探すアプリに関するネット検索の件数、パートナーの死去や離婚を経験した人の数などに基づいてまとめられた。

1位となったメーン州は単身世帯の数が多く、人口に占める離婚経験者の割合も国内最高の14%だった。2位にフロリダ州が入った大きな理由は、隠居生活を送る人の多くがパートナーに先立たれたり離婚したりしていることにある。

3位にはオハイオ州が入った。同州では、出会い系アプリのネット検索数が特に多く、パートナーを見つけたい人が全体的に多いことが示された。

一方、孤独度が最も低かったユタ州では、人口の半分以上がモルモン教信者を自認しており、これが離婚率の低さや単身世帯の少なさにつながっている可能性が高い。

孤独度が2番目に低かったアラスカは皮肉にも、総面積が最大かつ、人口密度が最も低い州だ。同州では、パートナーを亡くした人の数が特に少なかった。

孤独度が3番目に低かったのはハワイ州で、離婚した人の数が比較的少ないことが要因となった。

単身世帯が最も多かったのは首都ワシントン、パートナーを亡くした人の割合が最も多かったのはウェストバージニア州、出会い系アプリへの関心が最も高かったのはニューハンプシャー州だった。

ランキング上位と下位の10州・地域は次の通り。

1位 メーン州
2位 フロリダ州
3位 オハイオ州
4位 ニューメキシコ州
5位 バーモント州
6位 ペンシルベニア州
7位タイ オレゴン州
7位タイ ロードアイランド州
9位 デラウェア州
10位 ワシントン(コロンビア特別区)

・・・

42位 サウスダコタ州
43位 ジョージア州
44位 バージニア州
45位 ワイオミング州
46位 アイダホ州
47位 テキサス州
48位 カリフォルニア州
49位 ハワイ州
50位 アラスカ州
51位 ユタ州

forbes.com 原文

編集=遠藤宗生

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