ビジネス

2022.12.28 13:00

シドニー空港の免税店ハイネマンが国内線に拡大、宅配も開始へ

(c)HEINEMANN


ハイネマンでアジア太平洋地域のCEOを務めるマーヴィン・フォン・プラト(Marvin von Plato)は、オーストラリアで最も発着便が多い空港における新しい国内線店舗について、「私たちの地域ビジネスモデルにおける大きな変化」と表現する。「実際に旅行する前と後に、顧客と関わり合う絶好の機会だ」
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そのような関わり合いをきっかけに、オーストラリアの消費者とより密接な関係を構築できるだけでなく、より幅広いカテゴリーを扱うことで、新たなブランドパートナーシップを築くことができる。ハイネマン・オーストラリア法人のマネージングディレクターを務めるジョージ・スーカラス(George Tsoukalas)は、「私たちはより多くのブランドを提供できるようになり、(オーストラリア全域の)宅配などの付加価値サービスも提供できるようになった」と述べている。

国内線ターミナルの商品はすべて、オンラインショップでも購入可能になるほか、空港内の百貨店では、「ハイネマン&ミー」というロイヤルティプログラムを展開し、顧客ごとのデータセットとショッピングプロフィルを構築する予定だ。

百貨店型のアプローチを採用したのは、T1の旗艦店も高級路線に大きく変化しているためだ。2021年夏には、ルイ・ヴィトンによる最大規模のトラベル用品専門店がオープンすると発表された。
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シドニー空港は、こうしたT1の雰囲気を、他のターミナルでも再現したいと考えているようだ。ザウクは次のように述べている。「国際線ターミナルの小売体験は世界トップクラスであり、こうした体験を国内線の乗客にも提供できることに胸を躍らせている」

また、アジア太平洋地域全体で空の旅の回復が遅れているため、オーストラリアでは現在、国内旅行が国際旅行よりはるかににぎやかな状況だ。10月時点で、年初からの国内線旅客数は1700万人で、国際線の600万人を大きく上回っている。

たとえこの比率が2019年の水準に戻ったとしても、シドニー空港では常時、国内線旅客数が最も多いため、国内旅行者をターゲットにした小売計画を立てることは理にかなっている。

forbes.com 原文

翻訳=米井香織/ガリレオ

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