ターミナル2(T2)とターミナル3(T3)の新店舗は合わせて約2275平方メートルで、最初の店舗は2023年7月のオープンを予定している。ファッション、アクセサリー、時計、宝飾品、香水、化粧品、スキンケア、菓子、ワイン、蒸留酒など、各国の免税店でよく見られるカテゴリーの商品を販売する。
T2の売り場面積は約1765平方メートルで、T3は約510平方メートルとはるかに小さい。シドニー空港の声明によれば、どちらのターミナルも、「オーストラリアを代表するブランド」と国際的なベストセラーを取りそろえ、それぞれ旅客に合わせた店舗構成になるという。
例えばT2の店舗は、デザイナー・ストリートウェアやアスレジャーのブランド、ニッチフレグランスやクリーンビューティーといった需要の高い商品カテゴリーが中心となる。遊び心のある売り場を提供することが目的で、主なターゲットは、若くて流行に敏感なレジャー志向の旅行者だ。
一方、T3の小さな百貨店は高級感あふれるデザインで、高級ファッション、アクセサリー、ビューティーブランドに焦点を当て、旅慣れたビジネスマンや高額の買い物をする旅行者にアピールすることを目的としている。
5年契約と宅配
百貨店のコンセプトが採用されたことは、ハイネマンにとって大きな勝利だ。ハイネマンは今回、2つの新店舗を5年契約で運営する。この契約はハイネマンにとって、シドニー空港の3つのターミナルすべてに進出することを意味する。ハイネマンはもともと、T1国際線ターミナルに関して2029年まで続く免税店契約を得ていたが、これを足掛かりに、さらに勢力を拡大する構えだ。
シドニー空港の商業担当エグゼクティブ・ゼネラルマネージャーであるマーク・ザウク(Mark Zaouk)は、次のようにコメントしている。「私たちが実現したいことに対して、ハイネマンは力強いビジョンを示してくれた。私たちのパートナーシップをT2、T3まで広げ、空港全体でまとまりのあるショッピング体験を提供するのは自然な流れだった」