中国のHonorとOppoの「折りたたみスマホ」に注目すべき理由

Honor の「Magic V」


「折り目」が目立たない


Find N2は横折りタイプの端末で、内部に7.1インチの大型ディスプレイを搭載しながら、コンパクトに持ち運ぶことが可能だ。外側のディスプレイは5.54インチで、2つのディスプレイはともに、120Hzのリフレッシュレートとなっている。

HonorのMagic VとOppo Find N2のディスプレイは、ヒンジの内側に空洞を作り、そこにスクリーンを挟み込んで折りたたむ構造を採用しているため、折りたたんだときにあまりシワが寄らないのが特徴だ。

サムスンのFold 4は、防水性能の高さや画面の輝度の高さなどの点で、まだいくつかのメリットがあるが、ディスプレイの内側に深い折り目がある点が、HonorとOppoの端末との比較で見劣りする。

内部コンポーネントに関して言うと、HonorとOppoの端末には多くの類似点があり、2端末ともにクアルコムのSnapdragon 8 Plus Gen 1チップを搭載し、超広角、広角、望遠の焦点距離をカバーするトリプルカメラシステムを搭載している。バッテリーはHonorの端末の方が大容量だが、Oppoの端末の方が重量が軽い。

Oppoのもう一つの折りたたみ式端末のFind N Flipは、より大型のFind N2の長所のほとんどを持っており、サムスンの端末よりも大容量のバッテリーを搭載している。さらに、3.62インチの巨大なカバーディスプレイを備えている点もメリットといえる。

価格はサムスンより大幅に安い


さらに言うと、最も重要なのは、両機種の中国での公式小売価格が約1100ドルで、サムスンの1800ドルのFoldよりもかなり安いことだ。ヨーロッパや日本、シンガポールなどのアジア諸国で販売される際には、これ以上の価格になりそうだが、サムスンの折りたたみ式端末よりはずっと安いだろう。

筆者は、この2社の折りたたみ式端末の売上が、すぐにサムスンの端末を追い抜くとは言はないが、これらの端末がサムスンの脅威になることは確実だ。さらに、サプライチェーンの噂によるとグーグルが2023年に独自の折りたたみ式端末を発売する可能性も高まっている。いずれにせよ、このカテゴリに興味を持つ消費者の選択肢は、2023年にさらに広がることになる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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