ビジネス

2023.01.02

日テレ・郡司恭子 アパレルブランドの発案のきっかけは「キャリアの再認識」

日本テレビの郡司恭子アナウンサー


そして最終的には、一人の人格をつくりあげるような気持ちで、ブランドコンセプトを練り上げていった。

商品開発には、そのコンセプトのもと、アナウンサーたちの“声”を反映。例えば1stコレクションの「Royal jersey one piece」は、ランジェリーの肩紐がズレてこないようにスリップ止めを付けたり、飾りのパールボタンを机に腕をついてもぶつからない位置にするなど、細部にまでこだわった。


Royal jersey one piece (Navy)、2万7500円

「日本テレビ」というチームの一員であること


Audireの購買層は幅広い。中でも働く女性や、子どもを持つ女性からの支持が高い。「着たいと思った人が、ターゲットです」と、従来型の年代によるターゲティングはあえて行わず、思考や行動をベースにしたターゲットを設定している。

「社会の中で、何かを頑張る女性に選んでもらえているとすれば、とてもうれしいですね。現代において女性の生き方は多様化しています。仕事に熱中する女性も、家庭を支える女性も、勉学に励む女性もいます。ただ、それぞれが好きなことを素直に選び取ろうとすると、時に周りの声が“ノイズ”に聞こえてしまう事があります。そんなノイズもはねのけるのではなく、時に受け入れる。そういう方たちに寄り添っていけたら」

郡司はこの事業を通じて社内のいろんな人に話を聞き、社内の調整や、事業計画を自ら手掛けたことで「日本テレビというチームの一員だ」という自覚が強くなったという。

今後は、これまで培ってきた取材・発信力を活かして、トークショーや異業種交流会などを行い、コンセプトの通り「心地良いわたしで生きる」人が増えるような世界を広げていきたいと考えている。

文=石川香苗子 編集=田中友梨 撮影=小田駿一

ForbesBrandVoice

人気記事