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2023.01.09 12:30

ビタミンDサプリは本当に必要か? 米医師らが警告


米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されたその論文には、次のように書かれている。

「医療従事者は血中のビタミンD濃度を調べる検査の実施や、ビタミンDサプリメントの摂取を勧めることをやめるべきだ」「人々は主な疾患の予防や寿命を延ばす効果があるものとして、サプリメントを取ることをやめるべきだ」

ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生学大学院のエリセオ・グアラー教授(疫学)をはじめとする筆者の同僚の研究者ら5人も2013年、米国内科学会の学術雑誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンに発表したレビュー論文で、「購入による浪費はやめよう」と呼び掛けている。ビタミンDサプリメントの摂取の効果を、科学は支持していないのだ。

カミングス医師と共著者であるクリフォード・ローゼン医師は論文で、米国では毎年、ビタミンDの濃度を調べるための血液検査が1000万件以上行われており、それらの大部分が、実際には不要な検査だと指摘している。

以前にフォーブスに投稿した記事でも警告したが、日常的にサプリメントを取ることには、注意すべき点もある。摂取は意味がない場合が多いだけでなく、ビタミンの大量摂取は有害にもなり得る。

ビタミンが不足しているのではないかと思ったなら、まずは主治医に相談することだ。深刻なビタミン不足なのであれば、その他の健康問題が原因かもしれない。その場合には、担当医が適切に対応してくれるだろう。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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