著名アスリートが続々出資、急成長のスポーツ「ピックルボール」

大坂なおみ(Photo by Robert Prange/Getty Images)


ピックルボールは、テニスとバドミントン、卓球を組み合わせたスポーツと表現されることが多い。誕生は1965年。高い年齢層を中心に人気を博してきたのは、全力で走らなければならない距離が短いからだ。しかし、近年は幅広い年代に普及している。スポーツ・アンド・フィットネス産業協会によれば、2021年の米国におけるピックルボール競技人口は480万人で、その半数は35歳未満だ。同協会は、最も急速に普及しているスポーツだとしている。

MLPは、ヘッジファンドの大物スティーブ・クーン(Steve Kuhn)が創設したリーグで、プロフェッショナル・ピックルボール・アソシエーション(PPA)、ならびにアソシエーション・オブ・ピックルボール・プロフェッショナルズ(APP)と並んで、選手、イベント、収益を競い合う3大ピックルボール・リーグの一つだ。

このうちPPAは、NHL「カロライナ・ハリケーンズ」のオーナー、トム・ダンドン(Tom Dundon)が2022年1月に買収した組織だが、同年11月3日に、「VIBEピックルボール・リーグ」をスタートさせ、それまでの男女別チームから、MLPで支持されている男女混合チームに変更すると発表した。これにより、PPAとMLPは真っ向からぶつかるかたちになると思われた。しかし、わずか1週間後の11月9日には、MLPとPPAが「メジャーリーグ・ピックルボール(MLP)」という名称で合併すると発表。「開拓期」にあるピックルボール界が、ある程度すっきりしたかたちだ。

MLPによれば、来年にはトーナメント回数を倍増して6回実施し、シーズン全体での賞金額は200万ドル以上になるという。ただし、ニュースサイト「アクシオス」が12月12日に報じたところによると、賞金額は500万ドルまで増える可能性がありそうだ。同記事はさらに、2022年の3トーナメントの決勝戦がCBSスポーツネットワークで放映され、それに続いてテニスチャンネルでは12月15日(現地時間)に、MLPのドラフトが中継されると報じている。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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