求人広告だけでは不十分 夢のキャリアを見つける他の方法

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筆者は芸術・エンターテインメント分野で活動するフリーランスの人から次のような質問を受けた。

「自分に、成功を収めるスキルや知識が既に備わっているような役割を見極めるツールにはどのようなものがありますか? 多くの人は具体的な役職を探しているため、同じスキルセットを活用するものの名前が異なる職務を見逃しているかもしれません」

このフリーランスの人には、最初の障壁にひるまず夢の仕事を探し続けていることに称賛の言葉を送りたい。さらに、求人広告で見慣れた役割に焦点を当てるだけでなく、他に可能性がある仕事を特定する方法を探しているのも良いことだ。

全ての仕事が求人広告に掲載されるわけではない。多くの仕事は広範に掲載される前に既に埋まっているため、隠れた求人市場にアクセスするにはネットワーキング(人脈作り)が重要だ。

またに、あなたのスキルや関心に合っているが、検索していないキーワードが名前や説明に含まれるため、あなたが気づかない仕事があるかもしれない。

次の理想のキャリアに特定の肩書きがあると思い込まず調査の枠を広げて、考えていたものとは違う説明でも何らかの方法で好奇心を刺激されるような仕事を見つけよう。それから、その仕事の職責や毎日の作業、可能なキャリアパスについて掘り下げ、それを追求するかどうか決める。

ここでは、夢のキャリアを見つける参考になるような4つのアイデアの源を紹介する。

1. スキルや関心に合った社内の一般的な部署


数字が好きな人は、金融・会計のグループが明らかな候補部署だ。この部門だけでも会計や税務、請求、資金調達、予測など多くの役割がある。自分は全ての役割を理解していると思い込まず、複数の役割を抱えられる社員の規模やリソースを持つ大企業で働く友人に尋ねてみよう。

さらに、明白な部署のみに限定しないこと。営業部署も予測に数字を使うし、マーケティング部は予算作成や分析、顧客の区分に数字を使う。企業が、異なる役割に全く同じ肩書きを用いることはないため職務の呼び方には偏見を持たないこと。その職務の仕事や組織のどこに報告するかを明らかにし、こうした肩書きを求人候補に加えよう。

現在の部署から新たな部署に移る場合、横滑りが可能な大企業であれば現在の勤務先を辞める必要はないかもしれない。

2. あなたの興味を引く仕事をしている人


どの部署に関心が持てるか分からない場合、面白そうに思える仕事をしている知り合いを考えよう。人脈を育て、近況報告をする良い言い訳にもなる。

こうした人の仕事をそのまま求める必要はないが、その仕事に好奇心をそそられる要素(出張ができる)や具体的なプロジェクト(何かの新たな方法を導入した)があるかどうかに注意する。相手の仕事について、毎日の作業やその仕事に就いた経緯、他にどのような仕事をしてそこに行き着いたかなどを尋ねること。
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翻訳・編集=出田静

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