米当局との協議はどうなる?
TikTokは現在、外国人所有の企業がもたらす国家安全保障上のリスクを評価する財務省の対米外国投資委員会(CFIUS)との契約締結に近づいているとされている。CFIUSは、中国政府が米国のTikTokユーザーの個人情報にアクセスできるかどうかを調査している。
同社はまた、プロジェクト・テキサスの一環として、米国のユーザー情報の一部を米国内に移し、オラクルが管理するデータセンターで保管することで、中国との関係に対する懸念を払拭しようとしている。
特定のユーザーを監視するためにアプリを使用したハイテク大手はバイトダンスが初めてではない。ウーバーとフェイスブックも以前に、自社のアプリでジャーナリストの位置情報を追跡していたと報じられていた。
しかし、バイトダンスによる個人データの収集が、それらのケースとは異なる重要な要素がある。TikTokは6月に議員らに対し、特定の米国のユーザーデータ(おそらく位置情報を含む)へのアクセスは、「米国政府と策定中のプロトコルに従って、権限を与えられた担当者のみに限定される」と述べていた。
連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は、6月のBuzzFeed Newsの報道を受けて、アップルとグーグルに対し、TikTokの禁止を呼びかけていた。彼は、今回のフォーブスの報道について次のように述べている。
「TikTokが、米国の当局を説得しようとしているまさにその時に、親会社の中国のバイトダンスは、TikTokのシステムを悪用してジャーナリストのデータを不正に入手していた。この行為は、米国のTikTokに対する信頼を完全に打ち砕くものだ」
(forbes.com 原文)