面接後の連絡待ち 不安な時期にできることは?

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2. 情報収集のための面談を新たに設定する


筆者のコーチングの顧客の間では面接後、内定が来た場合に備えて「念のため」、就職活動を支援してくれそうな人への連絡を全て止めてしまう人があまりに多い。しかし、不採用になれば一から出直すことになり、憂鬱(ゆううつ)な気持ちや不活発な状態になるためこれはばかげている。

本当にその仕事の内定が与えられ、さらに他にも仕事の機会が現れたら、複数の内定が獲得でき、報酬条件の改善のため交渉できる立場になるかもしれない。

やりたい仕事の面接が終わったら、筆者が個人的にまず取る行動は別の人と就職関連の連絡を取ることだ。そうすれば、自分がこのプロセスで運転席に座っていることを思い出し、面接後の不安を大きく抑えられる。

3. 応募書類の強化のため、さらにできることを考える


職務経歴書やカバーレターのテンプレート、リンクトインのプロフィールなどが含まれる。筆者が「テンプレート」と記した理由はもちろん、職務経歴書やカバーレターを仕事に合わせてカスタマイズする必要があるためだ。また、その職務に合わせた堅実なネットワーキング(人脈作り)も並行して必要だ。

4. 今後の面接で他の候補者に差をつける専門能力を開発する


この時間を使い、その分野で意義のある成果とは何かや、どうすればそれを達成できるかなどの重要な問いについて考える。他の候補者と差をつけられる要素を特定し、待っている間の不安のエネルギーをこうした取り組みに向けること。

自分自身の強化に取り組む


キャリアであまり勢いを感じていない場合や、その日にできることは全てやり尽くしたと感じている場合、面接の合否の待ち時間は個人的な面に積極的に目を向けよう。そうすれば、その仕事に採用されたかどうかにかかわらず、転職後に最適な方法で成功を収める準備ができる。

新たな仕事でバランスと健康を維持するため、どのような習慣を身につけたいだろうか? 定期的に運動や瞑想(めいそう)、人との交流を実践しているだろうか? 仕事での目標に加え、個人的な目標があるだろうか?

不安のエネルギーは多くの方法で発散できる。待ち時間にじっと座っているのは難しい場合があるので、こうした神経の高ぶりを現在や将来のためになる具体的なものに注ごう。

面接後の待ち時間は、面接官や採用チームに運命を握られているように感じるかもしれないが、実際はそうではない。たとえ厳しい経済状況でも、あなたが最後に行った面接は多くの機会のうちの一つに過ぎない。先を見据えた正しい姿勢を持てば、別の面接の機会はすぐそこまで来ている。こうした機会は、もしかしたらさらに良いものかもしれない。

面接の合否連絡を待っている間は毎日の行動を活用し、その特定の面接の結果にかかわらず、仕事や生活における出来事は自分が制御していることを思い出そう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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