海水淡水化、波力発電、圧縮空気蓄電 世界が求めるイスラエルの環境技術

イスラエル中央部のEin Vered村で、作業員が鶏小屋の屋根に太陽熱で発電するための太陽光発電パネルを設置している(2009年11月15日)。政府がクリーンな「グリーン」エネルギーの開発を奨励する中、イスラエルの多くの農家は、牛舎や鶏小屋にソーラーシステムを設置し、農場の電力供給と余剰電力の国家への売却を両立させている(Photo by Uriel Sinai/Getty Images)


海から防潮堤などに打ち寄せる波の力で発電する波力発電は各国が開発に取り組んでいる。イスラエルではエコウェーブという企業が、国内の電力需要の15%にあたる5メガワットの発電をめざすプロジェクトを進めている。波力は風力や太陽光に比べると、予測しやすいというメリットがある。

イスラエルにはさらに、電力を圧縮空気で蓄電する技術を手がけるオーグウインドのような企業もある。同社はイスラエル国内に容量2.5ギガワットの蓄電設備を建設しているほか、フランス電力公社(EDF)の再生可能エネルギー子会社と共同で、圧縮空気蓄電システムも備えた5メガワット級の太陽光発電所を建設・運営する計画だ。

世界は気候変動対策を求めており、イスラエルはそのソリューションを提供している。環境破壊を食い止め、温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を実現していくには、イスラエル企業の技術も重要な貢献をしてくれることになりそうだ。

forbes.com 原文

編集=江戸伸禎

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