旅行業界を混乱させるZ世代の習慣、未開拓の地を好み「質」を求める

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Z世代は自分たちが生きている間にグローバリゼーションがすさまじく進展したことから、旅行に対して独特の観点を持っている。特にこの若い世代が年齢を重ね、自分で物事を判断するようになり、そしてより経済的に自立するようになると、彼らの観点は間違いなく旅行業界を変えていくことになるだろう。

しかし、そうした変化は具体的にどのようなものになるだろうか。そして、それは他のすべてをどう変えるだろうか。確実なことはいえないが、すでに定着している注目に値するトレンドがある。以下に挙げるZ世代の3つの習慣を考慮することで、旅行が今後どのように変化し、それがあなたにとって何を意味するのかつかむことができる。

1. 未開拓の地を好む


宿泊施設は休暇をすばらしいものにするための重要な要素だ。長年、選択肢はホテルやモーテルに限られ、どちらも主に観光産業の盛んなところに立地していた。人里離れた場所にもホテルはあるが、現在のAirbnb(エアービーアンドビー)のようにさまざまなところにあるわけではない。

Z世代はホテルチェーンよりもAirbnbを好むようになっている。これは旅行先がかつてのように観光の主要拠点に限定されなくなることを意味する。まったく新しい観光拠点が生まれ始めるかもしれないということでもある。

企業にとって、新たな観光拠点はビジネスチャンスの創出を意味する。観光は税収や個人所得の増加につながるため、経済にプラスの影響を与える。新しい地域が開拓されれば生活水準が向上し、地域の雇用機会も増える。次のビジネス拡大の場を見つけることができるかもしれないため、Z世代の冒険家たちの旅行先に注目する価値はある。

2. ユニークで洗練された体験を求めている


インターネットのおかげで、Z世代は好きなときにバーチャルな旅をすることができる。ある場所に興味があれば、すでにそこに行ったことのある人がアップした多くの画像や動画を閲覧できる。このため、Z世代の間では未開拓の場所を探検したいという欲求が高まっている。彼らは、インフルエンサーがまだ取り上げていない場所を知りたがっている。
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翻訳=溝口慈子

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