8. フィードバックを忘れるな
フィードバックは、自分のブランドを確立し、充実し成功したキャリアを築くために常に重要だ。実際、パーソナルブランディングのブランドディスカバリー作業の半分は、自分自身を検証するために他人から意見を聞くことに重点を置いている。このような正式なパーソナルブランディング活動だけでなく、日々のフィードバックも、自分がブランドを維持できているかどうかを知るための貴重な手段となっている。ここ数年の課題は、バーチャルの世界では再現が難しい、インフォーマルなフィードバックの瞬間を失ってしまったことなのだ。
あなたにも覚えがあるだろう、同僚がオフィスの入口から顔をのぞかせて「今日のクライアントとの打ち合わせは良かったよ。君のおかげで成約に近づけたね!」といったシーンに。あるいは、会議テーブルの向こう側にいる上司が、あなたの会議の進め方に納得した様子でうなずいてくれたことに。こうした瞬間は仮想世界には移しにくい。なにしろ、切手のようなZoomのウインドウの中では人の表情が見えないし、会議の後に「やあ、よくやったね」とわざわざ電話するのも変な感じだからだ。実際、1つのZoomセッションを閉じるとすぐに、次のセッションが始まる可能性が高い。私たちは、必要なフィードバックを得るために、積極的に行動することが必要なのだ。
9. コミュニケーションはハイブリッドまたはマルチメディアマッシュアップに
「ハイブリッド社員」になれば、当然コミュニケーションもハイブリッドになる。レポートを書くときには、動画版エグゼクティブサマリーや、おそらくインフォグラフィックを含めることになるだろう。これは、あらゆる種類のコミュニケーション、特にミーティングに当てはまる。新しい会議の形式は読み物、動画、データなどの事前準備の後、ライブでインタラクティブなセッションを行い、最後に会議のまとめと事後コンテンツが提供されるようなものになるだろう。
10. 人間関係が重要になる
ZoomやSlack(スラック)、メールでのやりとりがほとんどだと、人間関係を構築するのが難しい。にもかかわらず、人間関係はこれまで以上に重要となる。なぜなら職場おける人間性の欠如が、労働者のメンタルヘルスや士気に影響をおよぼしているからだ。バーチャル/ハイブリッドな職場環境は、人間関係の重要性を軽くしてくれるのではなく、単にその維持を難しくするだけなのだ。つまり、成功する企業は、人間関係の構築を優先し、信頼性に基づいたつながりを育むために、意図的に時間を割くということなのだ。このパーソナルブランディング25周年記念記事のためにトム・ピーターズにインタビューしたとき、彼は仕事の未来は「とにかく関係、関係、関係が大事なのです」と語ってくれた。
(forbes.com 原文)