ビジネス

2022.12.24 17:00

スタバ、10時半の常連客 バイトの私が見た「一流の振る舞い」

Nitat Termmee/Getty Images


シーズン限定のドリップを──


そのお客さんはいつもドリップコーヒーを頼む。筆者が以前、「好きなドリンクはドリップですか?」と聞くと、「本当はカプチーノが1番好きだけど、毎日味が変わるドリップで季節感を感じるのが好き」と言っていた。
advertisement

スターバックスのドリップコーヒーの豆は、毎日異なる。特にクリスマスなど特定の季節では、シーズン限定豆のドリップが提供されることを知っていたのだ。

よくよく話を聞くと、その男性のお客さんは、自身の学生時代にスターバックスでアルバイトをしていたそうだ。その時、常連のお客さんがレシートにメッセージを書いてくれて、それが嬉しく、自分も客側になってからするようにしていると言っていた。

自分がやってもらって嬉しかったことを、今度は人生の後輩に繋ぐ──。
advertisement

彼は「豊かなコミュニケーションの連鎖」を起こすことを実践している人なのだ。

そのレシートは、インク部分が色褪せつつあるが、今でも大切に持っている。

接客をする上で、このような経験はとても嬉しい。何より、感謝をこのような形で伝えてくれたことが、仕事の「やりがい」に繋がっていると感じる。

文=佐藤小春 編集=石井節子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事