キャリア・教育

2022.12.23 10:00

Z世代は「気まぐれでリアルな動画」を求めている 企業に有効なTikTok活用法


成功のためには質より量の投稿を


セッション終了後、フーパーさんは筆者のインタビューに応じた。以下、一問一答。
 
──TikTok(ティックトック)の特徴についてどう捉えていますか。また、あなたはこれからもティックトックに力を入れ続けますか。
 
Instagram(インスタグラム)も若者が使っているSNSの一つですが、私は(これからも)TikTokに重点を置くと思います。
 
インスタグラムは、休日のハイライトや完璧な写真を撮るためのものです。一方、TikTokは「気まぐれ」で撮影されたコンテンツが投稿される傾向にあります。インスタグラムは「量より質」、ティックトックは「質より量」のプラットフォームといえるでしょう。そして(Z世代が好む)「リアル」なSNSはTikTokの方です。
 
──Z世代はTikTokをどう使っているのでしょうか。
 
TikTokは今や巨大な検索エンジンとなりました。実際、そういった使われ方をしているのです。
 
──企業がTikTokを活用する際、注意すべき点はありますか。
 
まず、専門的な言葉を使うのは避けた方がよいでしょう。若い人たちはそういった言葉に全く興味がないんです。次に、成功のためには、質より量の投稿を続けることです。同時に、適切な時間帯に投稿することも重要です。若者がSNSを利用するのは放課後ですよね。そうすると、若い世代は夕方から夜にかけての時間帯にティックトックをスクロールすることになります。
 
──最後に、企業はZ世代に向けてTikTokで情報発信すべきでしょうか。
 
100%そうだと言いたいです。私たちの世代はスマホをスクロールして育ってきました。注意力を維持できる時間がとても短く、より気まぐれな短い動画を(TikTokで)ずっと見ていたいんです。

文・写真=田中森士

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