フーパーさんは、11月に英国ロンドンで開かれた旅行・観光産業の世界最大級のイベント「ワールドトラベルマーケット」に登壇。企業はZ世代とコミュニケーションをとるために、TikTokをどう活用すべきかについて語った。
「簡潔で短く、すぐに消費できるコンテンツ」を
セッションの冒頭、フーパーさんはZ世代の価値観に言及した。Z世代は、「キラキラした広告」や「完璧に磨き上げられたもの(誰かの手によって完璧に作られたもの)」ではなく、リアルなコンテンツを求めていると指摘。「簡潔で短く、すぐに消費できるコンテンツ」にニーズがあると強調した。
事実、フーパーさんは国内外を旅して撮影した、「リアルな短い動画」をTikTokに投稿している。主に現地の人々との交流を紹介しており、台本のない自然なやり取りが視聴していて心地よい。筆者が専門とするコンテンツマーケティングの業界には、「コンテンツには緊張感が必要」とする考え方があるが、フーパーさんの動画からは出たとこ勝負の緊張感が伝わってくることもある。Z世代からの支持を集めているのもよく理解できる。
フーパーさんはTikTokで旅行やライフスタイル関連の投稿を続けている。
Z世代が何を考えているのか、何を求めているのかは、本人たちに直接聞かなければ分からない。このことを念頭にフーパーさんは、TikTokを活用したいと考えている企業に対し、Z世代と直接話をするようアドバイスする。
同時に、Z世代に企業のアカウントを運営してもらうことが有効であるとも指摘する。Z世代を魅了するためには、コミュニケーションの方法を知っているZ世代の力が必要だということだ。