サイバー攻撃白書、2022年はサポート詐欺やロマンス詐欺が横行

プレスリリースより

みなさん、普段からセキュリティ対策していますか? メディアでは、振り込め詐欺のニュースがちょくちょく流れて来ますが、そういったニュースにはなかなかならないものの、ネットの世界では半端ないぐらいさまざまなサイバー攻撃に晒されています。

そうしたサイバー攻撃から守ってくれるのがセキュリティソフトのおかげですが、セキュリティソフト提供するノートンが、2022年の日本におけるサイバー攻撃レポートを発表しています。

ノートンによるサイバー攻撃のブロック数は、2022年の1月~11月の間で、日本での累計は約6億8620万件にも上っています。単純計算で1日に205万件以上攻撃されているわけで、想像以上にネット界は危険に晒されていることがわかります。この数値はあくまでノートンでのブロック数なので、実際の攻撃数は数倍~数十倍あると予想されます。

今年の傾向としては、消費者をターゲットとした「サポート詐欺」が増加。「ロマンス詐欺」も多く確認されており、逮捕者も出ています。また、よく見かけるのがSMSへのシュートメールによるフィッシング詐欺。変な日本語だったりするため、引っかかる人は少ないかもしれませんが、それでも引っかかる人はいるはずです。

ロマンス詐欺 交流サイトなどで知り合った相手を騙して送金させる
サポート詐欺 偽のエラーメッセージを表示して連絡させ、解決のために送金させる



特にサポート詐欺は、約2287万件とフィッシング詐欺のブロック件数の約3087万件と大きく変わらない件数で、他の国に比べても桁が1つ違う月もあるほどでした。どうも日本人は記載された電話へ掛ける傾向にあり、より日本へターゲットを絞ったものとみられています。

ロマンス詐欺も、あの手この手で手口をアップデートしてきており、ディープフェイクを活用したりして画像や動画を作成。SNSでのやりとりもあまり時間をかけずに詐欺話を持ちかけるケースが増えてきているようです。

フィッシング詐欺でもっとも悪用された企業としては、ヤフーがトップで次いでインスタグラム、イオンカード、楽天と続きます。最近は手が込んできているので、注意しないと思わず踏んでしまう可能性もあります。また、デジタル広告への出稿や公式アプリストアへの掲載も行なわれているので、セキュリティ対策の薄いスマホやタブレットの利用時は特に注意が必要かもしれません。



今後のサイバー犯罪の予想としては、オンライン上のサイバー犯罪や情報漏洩とオフラインの犯罪行為をかけ合わせたものの増加や、サブスクサービスをターゲットとしたフィッシング詐欺やサイバー攻撃、2023年もさらに巧妙化したロマンス詐欺に注意が必要とのこと。そういった攻撃から守ってくれるセキュリティソフトは今の時代必要不可欠で、犯罪に巻き込まれる前にしっかり導入しておくことが重要となっています。

文 = 飯島範久

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