ビジネス

2022.12.23

人材競争力5年連続世界1位のスイスが環境問題でも先頭に

チューリッヒのツーク市はスイスのイノベーションの中心地のひとつ/photo by Shutterstock.com


自然を慈しむ気持ちを思い出しつつ、スイスのような国際競争力を


古くから私たち日本人は歌や俳句に自然の美しさを詠んだり、四季の旬を取り入れた食事を楽しんだりと、自然と共に生きてきた。しかし、ビジネスという観点から見ると、自然環境への配慮を十分にしてきたとは言い難いのが現実ではないだろうか。今こそ、自然を慈しむ感性をもう一度思い出し、今度は仕事にもそれを活かしていきたい。「自然と共に生きる」ことは私たち日本人にとっても大切にしてきたカルチャーなのだから。

一方、国際機関の中心地となり、人材競争力ランキングで世界一位を5年連続キープし、一人当たりのGDPも世界二位をキープしているスイスの在り方に学ぶことも多い。自国のビジネスだけでは大きく発展していく可能性が見込めない国にとって、グローバルレベルで上位を目指す事は必須である。また、自然と調和する持続可能な社会を作っていくといくことは地球レベルでの目標である。従って、グローバルに活躍できる、グローバルでもリーダーになれる人財を輩出する事は急務だ。

残念ながらその点で日本はスイスに大きく引き離されている。引き続き国際基準の人財育成に取り組んでいくことが必要である。

文=森若幸次郎 / John Kojiro Moriwaka

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