未来をつくる若い学生デベロッパとの交流
12月12日の夕方、クック氏のTwitter(ツイッター)には熊本市長の大西一史氏と並んで写るポートレートが公開された。
Great to be back in Japan! Visited the historic Kumamoto Castle and learned about their work to restore this incredible landmark. pic.twitter.com/SOGAqnfud4
— Tim Cook (@tim_cook) December 12, 2022
同じ頃、熊本県立大学総合管理学部の飯村研究室には、クックCEOとともに来日したアップルのワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるグレッグ・ジョズウィアック氏の姿があった。
ジョズウィアック氏の目的は、飯村伊智郎博士の研究室に在籍する大学4年生の「若きデベロッパ」である中村優太氏と黒木貴蘭氏の活躍を労うことだった。
アップルは毎年の世界開発者会議(WWDC)に合わせて、世界の学生デベロッパたちがコーディングスキルを競い合うコンテスト「Swift Student Challenge(SSC)」を開催している。2022年には中村氏が制作した、クイズゲームを楽しみながら日本の伝統色を知るアプリ「WA-color」が入賞した。ジョズウィアック氏はアプリを体験し、中村氏、黒木氏ら学生たちと過ごした賑やかな時間の様子をツイッターにアップしている。
Coding opens the doors to new opportunities. Seeing how the young developers at the Prefectural University of Kumamoto are using Apple technology to create apps that serve and support their communities is a sign of many good things to come! pic.twitter.com/ASmFDkY9TJ
— Greg Joswiak (@gregjoz) December 12, 2022
この日、中村氏からジョズウィアック氏に「仲間たちと一緒にアプリの開発を進める中で何度か意見が分かれた。このような場面をアップルの方々はどう乗り越えてきたのか」という質問が投げかけられた。
ジョズウィアック氏は「チーム全員が良いものを作りたいという意志のもと、建設的な議論を積極的に交わせば必ず良い結果に導かれる。私たちはそう信じている」と答え、可能性に満ちた若きデベロッパたちに「アップル流」のイノベーションをたぐり寄せるためのヒントを共有した。