エンタメに革命を起こす起業家
エンタメ業界にディスラプションを起こした起業家もいる。25歳のキャロライン・スピーゲル(Caroline Spiegel)が設立した定額制オーディオアプリ「クイン(Quinn)」は、恋愛小説や官能小説をオーディオクリップで提供している。スタンフォード大学を中退した彼女は、女性が性機能障害に対処する方法が不足していることに不満を感じ、Quinnを立ち上げたという。
一方、ボビー・ピンクニー(Bobby Pinckney、25歳)とミシェル・イン(Michelle Yin、26歳)は、授業のプロジェクトの一環として楽曲推薦アプリ「Discz Music」を開発した。TikTokのような新しいプラットフォームと、スポティファイ(Spotify)などのより古いプラットフォームとのギャップを埋めるという彼らの狙いは的中し、現在Discz Musicに保存されている楽曲数は4000万曲に達する。
葬儀業界を変える29歳も
リストには、困難な状況や問題を簡素化することを目指す起業家も含まれている。29歳のマロリー・グリーン(Mallory Greene)は、トロント本拠の「Eirene」を設立し、テクノロジーを活用した火葬サービスを提供している。
同社の社員はほぼ女性だけで、メモリアルサービスを手頃な価格で便利にし、デスケア(死のケア)業界に革命を起こそうとしている。親も葬儀屋だという彼女は、「従来のメモリアルサービスは高額で、遺族への負担が大きく、わかりにくかった」と話す。
ダニエル・ミヤレス(Daniel Miyares、25歳)とアーナンド・チャンドラセカール(Aanandh Chandrasekar、26歳)は、収容数オーバーの動物シェルターと里親を結び付けるサービス「ペットペア(PetPair)」を設立した。同社の顧客数は200名ほどで、これまでに120万ドルを調達している。
本年度の「30 アンダー30」の全メンバーはフォーブス英語版サイトで公開されている。
(forbes.com 原文)