30U30

2023.01.02

米フォーブスが選ぶ「30歳未満」、消費者向けテクノロジー部門

Getty Images

フォーブスは11月29日、北米の若手起業家やイノベーターを表彰する毎年恒例の「30U30」リストの2023年版を発表した。ここではコンシューマーテクノロジー部門の注目メンバーを紹介する。

28歳のビセンテ・ザバルセ(Vicente Zavarce)は、2020年4月にベネズエラでフードデリバリーアプリ「ヤミー(Yummy)」を創業した。それから2年以上が経ち、同社は2億400万ドル(約274億円)の評価額で8400万ドルを調達した。

ヤミーは現在、4カ国で事業を展開し、登録ユーザー数は400万人に達する。サービス内容は、食料品や衣類、薬の配達に加え、ライドシェアも提供している。Yコンビネータの支援を受けてスーパーアプリへと成長したヤミーは、ショピファイやデリバリーヒーローなどのアプリと競合している。

「2019年に母国を訪れた際、南米で十分なサービスを受けていない地域では、ユーザーや小売店、ギグエコノミーの労働者を支援する真のスーパーアプリがないことに気付いた。そこで、初めて自分の持てる全ての知識とリソースを投じてこの問題を解決したいと思った」とザバルセは話す。

ザバルセは、2023年版「30U30」のコンシューマーテクノロジー部門」に選出された30人の中の1人だ。このリストは、テクノロジーを通じて様々な分野で社会にインパクトを与えた若手起業家を選出し、スポットライトを当てている。

リストの中には、使われていないスペースを活用する方法を思いついた起業家もいる。3人の学生、ジョナソン・バークル(Jonathon Barkl、25歳)、チェルシー・ボーダー(Chelsea Border、26歳)、スコット・フィッチモーニズ(Scott Fitsimones、25歳)は、2017年に学生が私道を駐車スペースとして貸し出すアイデアを思いつき、「エアガレージ(AirGarage)」を設立した。

同社は、駐車券の代わりにナンバープレートを認識するソフトウェアを使って駐車場やガレージへの入庫を自動化し、ベンチャーキャピタルから1600万ドルを調達し、2022年の予約件数は100万件を突破した。

2018年に、当時25歳だったバニム・ラスキン(Bunim Laskin)は、私有プールを1時間単位でレンタルできるプラットフォーム「Swimply」を立ち上げた。同社は2022年に、2500万ドル以上の収益を計上した。

ブランドン・アファリ(Brandon Afari、28歳)は、スタジアムやテーマパーク、レストランなど人の多い場所で携帯充電器をレンタルする「チャージフューズ(ChargeFuze)」の共同創業者兼CEOだ。今年、同社の収益は400万ドルに達する予定だ。
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編集=上田裕資

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