2022年に起きた最大のニュースの1つであるロシア・ウクライナ戦争も、受賞者の多くにとって追い風となった。その代表格が、カザフスタン出身で「Black Ice AI」の共同創業者であるエリサル・ヌルマガンベット(Elisar Nurmagambet、29歳)だ。彼が開発した詐欺検出ソフトは、当局が制裁を逃れようとするロシアのオリガルヒ(新興財閥)を見抜くのに役立っている。
また、コロナ禍をきっかけに、起業のアイデアを見つけた起業家も居る。23歳のシェイマス・ルイズ=アール(Seamus Ruiz-Earle)は、大学卒業後に決まっていたデロイトへの入社がパンデミックによって遅れたため、学生寮で時間を潰すために事業プランを考案したという。
彼が設立した「Carabiner Group」は、セールスフォースのコンサルティング・サービスとしてスタートしたが、今では企業のレベニューオペレーションを支援する本格的な企業へと成長し、2022年の売上高は700万ドルに達する見込みだ。同社には、バリスタや米海軍特殊部隊、劇作家など、ユニークな経歴を持つ30人の従業員が勤務している。
「型にはまらないという理由で他社から見落とされた人材を積極的に採用してきた。私が作った会社を通じて、彼らに成功する機会を与えたい」とルイズ=アールは語った。
(forbes.com 原文)