CDCの国立保健統計センター(NCHS)の新たなレポートは、2020年1月から2022年6月の間に全米で発行された死亡診断書のうち、死因の1つにロング・コビッドやPASCと呼ばれる急性の後遺症、長期に及ぶコロナ関連の症状などに言及したものを分析したものだ。
CDCは、ロング・コビッドなどの後遺症を「新型コロナウイルス感染症の原因となるSARS-CoV-2の急性感染から回復した後に経験する長期的な症状」と定義しており、今回の報告書の評価期間中に全米で報告された死亡者数に、ロング・コビッドが占めた割合は0.3%とわずかなものだった。
しかし、新型コロナウイルスの長期的な影響に関する理解はまだ進んでいないため、この数字は実際の犠牲者を過小評価している可能性が高いと、この報告書は警告している。また、ロング・コビッドによる死亡者数全体の56.9%を75歳以上が占めており、78.4%が65歳以上だった。
さらに、新型コロナウイルス感染症による死者は、女性よりも男性の方が多い傾向があるにもかかわらず、ロング・コビッドによる死者数は男性が51.5%、女性が48.5%と、男女がほぼ均等に分かれていた。
CDCは、この報告書に基づいて、ロング・コビッドによる死亡の報告を標準化するためのガイダンスを発行する予定だが、CBS Newsによると、このガイダンスの正確な発表日はまだ決まっていない。
ワクチンの普及によって、最新のワクチンを接種した人の間では感染症の重症度が下がる一方で、一部の専門家は、回復した人の中に程度の差はあるが、健康問題が長引く人が居ると警告を発し続けてきた。
ロング・コビッドの影響についての理解は、まだ非常に不十分だ。医療ジャーナルのJAMAに掲載された最近の査読付き論文では、女性や入院を必要とした人は、ロング・コビッドを発症する可能性が高いことが示された。また、ロング・コビッドを発症した人のうち、推定15%は感染から12カ月後も症状が続いているとされている。
(forbes.com 原文)