思い出の場所を残し、自由に行き来したい〜中川翔子が語るメタバース

Forbes JAPAN 1月号別冊 Meta Communication メタバース〜覚醒する能力と五感


──クリアにイメージがあるんですね。

中川:いま挙げた年代が、自分にとって忘れたくない時期なんです。父や祖父がまだ生きていましたし。欲を言えば、映画『リメンバー・ミー』で主人公の男の子が亡くなった人たちと再会したように、私もメタバース上で父や祖父と一緒に過ごしてみたい。ただ、そうなるとファンタジーというか、倫理的に際どい部分も出てきてしまいますから、父や祖父と過ごした場所を再現できれば十分かな。 

いままでずっと、自分にとって大切な風景を忘れないように何度も思い出して記憶から消えないように努力していたんです。写真や動画は記録することはできるけど、再現することはできない。だから、記録されなかったものは自分で思い出すしかないんですよね。記憶を具現化するために絵を描いたこともありましたが、難しかった。それをメタバースで実現できるなら、最高ですね。

個人の思い出だけではなく、文化遺産的なものにもなるはず。実現される日がとても楽しみです。


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中川翔子(なかがわ しょうこ)◎1985年生まれ、東京都出身。2002年芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど活動は多岐にわたる。2020年に開設したYouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」は登録者90万人を超える。2023年2月、芸能界デビュー20周年を記念したベストアルバム『超!しょこたん☆べすと――(°∀°)――!!』をリリース予定。

text by Forbes JAPAN BrandVoice Studio

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