ビジネス

2022.12.18 13:00

英王室御用達フォートナム・アンド・メイソン 香港空港に新店舗


新店舗での売り上げを左右する主な要素は旅客数だ。旅客の数は増えてきてはいるものの、1カ月の利用者数はまだ100万人に達しておらず、新型コロナウイルス感染症が流行を始める前よりもはるかに少ない。

香港国際空港の旅客数は10月には約75万5000人に達し、昨年同時期と比べて400%超増加した。これは非常に多く聞こえるが、2019年同月の水準と比べるとわずか約13%だ。

同社はビクトリア・ハーバー沿いの香港中心街にも一店舗構えている。

同社のトム・アスロン最高経営責任者(CEO)は新たな空港店について、「当社のアジア初のトラベルリテール店舗の開設は、香港市内の旗艦店に続く素晴らしいものとなるだろう。当社は、香港と中国本土では既に洗練された地元の消費者に商品を提供していて、ロンドン・ヒースロー空港第5ターミナル店舗での営業や顧客との交流を通して培った経験から、英国外発のトラベルリテール店にも大きな自信が持てる」とコメントした。

フォートナム・アンド・メイソンは、カナダの有力なウェストン家が率いるウィッティングトン・インベストメンツ(Wittington Investments)が所有している。

ウィッティングトン・インベストメンツ社は他にも、ファストファッションブランドのプライマークを所有するアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(Associated British Foods)の株式の過半数を所有している。ウェストン家は今年、百貨店チェーンのセルフリッジズを売却した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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