ビジネス

2022.12.15

ビズリーチが「大学発起業」支援 慶應と組み、新たな人材マッチング

ビズリーチと慶應義塾が、12月15日、経営プロ人材と研究者のマッチングを行うための連携協定を結んだと発表した。慶應大学発の、研究成果をベースにしたディープテックスタートアップの起業を支援する。

「慶應版 EIR(客員起業家)モデル」と銘打ち

1. 起業を目指す研究者と副業・兼業の客員起業家をビズリーチ上でマッチング
2. ビズリーチの人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズを活用した客員起業家のデータベース化

を行う。これによって起業前の段階から経営プロ人材に直接アプローチすることが可能となる。

第一弾としての「客員起業家」の公募も始まった。

「ナノカーボンを用いた新しい集積光デバイス」の世界初実用化を目指す、慶應大学理工学部物理情報工学科の牧英之教授とともに起業を目指す人材を、副業・兼業限定でビズリーチで募集する。

牧教授の研究成果は赤外分野で可能性を秘めているという。例えば、ナノカーボン光源を用いた赤外分析装置は、従来の装置に比べ10倍の空間分解能力があり、希少物質の探索や新たな医薬品の開発、海洋汚染が懸念されるマイクロプラスチックなどの精密な環境分析に役立つ。

同教授は、次のようにコメントしている。

「私には起業に関する知見や経験はありません。グローバル展開を見据えた、事業化計画の策定やロードマップ作成、マーケット調査、知財戦略策定、資金調達計画の立案や資本政策の構築、経営チームの組成検討などと、さまざまな実務を遂行する経営プロ人材が必要です」

文=露原直人

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