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2022.12.20 11:45

世代別カラオケランキングでわかったアニソン人気、Z世代から60代まで

Getty Images

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久しぶりに行動制限のない忘年会シーズンを迎えていますが、いままでのうっぷんをカラオケで発散させたいという人も多いかと思います。

同世代の仲間で行くのであれば、みんなが知っている曲を選曲しやすいですが、会社の部署や地域の人たち、家族などといった集まりの場合、さまざまな世代が揃うわけで、どんな曲がみんなにウケるのか悩むことがあるでしょう。

カラオケ大手のJOYSOUNDでは、2022年のカラオケ年間ランキングを世代別で発表しています。総合ランキングでは、2年連続で優里の「ドライフラワー」が1位となっていますが、世代別で見ていくとまた違った傾向が伺えます。



まず、10代は動画サイトやSNSを通じて楽曲を聴いたり知ったりする傾向が強く、優里の「ドライフラワー」は2位。1位となったのはピノキオピーの「神っぽいな」とVOCALOIDの楽曲でした。なんと上位20位以内にバルーンの「シャルル」(3位)や、ぬゆり feat.flower「ロウワー」など6曲をランクインしています。

一方で高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」が相変わらず上位にランクインしていたり、1999年にリリースされた椎名林檎の「丸ノ内サディスティック」が18位を獲得するなど、何かバズるきっかけがあれば、昔の曲でも若者に歌われることがわかります。



20代も1位はピノキオピーの「神っぽいな」で、10代と同様にSNSの影響が強く感じられます。ただ、10代と違うのは『鬼滅の刃』遊郭編のAimer「残響散歌」をはじめ、『SPY×FAMILY』のOfficial髭男dism「ミックスナッツ」などアニソンが多くランクインしているところです。また、アーティストとしてはAdoが5曲ランクインしており、人気の高さが伺えます。



30代はアニソンやVOCALOIDの楽曲が多く、1位はAimer「残響散歌」でした。Ado人気は20代と同様で4曲ランクインし、2001年のリリースのポルノグラフィティ「サウダージ」は男性からの支持が多く14位を獲得しています。



40代になると、アニソンやJ-POPの最新曲が中心になっています。1位はAimer「残響散歌」でトップ5中4曲がアニソン。Official髭男dismがトップ20中3曲ランクインし、30代で14位だったポルノグラフィティ「サウダージ」が9位を獲得しています。



50代は、青春時代を思いだしたい傾向にあるのか、一気に過去のヒット曲が多くランクインしています。1位は20代30代と同じAimer「残響散歌」ですが、2位に薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃“夢の途中”」が7年連続でトップ5入り。定番の尾崎豊「I LOVE YOU」、チェッカーズ「星屑のステージ」、杏里「オリビアを聴きながら」などが続々ランクインしており、世間的にヒットした曲が人気のようです。



60代は、やはり演歌・歌謡曲が圧倒的に多く歌われる世代ですが、14位に菅田将暉の「虹」、15位に優里の「ドライフラワー」、16位にあいみょんの「裸の心」が入るなど、若者に人気の楽曲もしっかり歌われていました。

全体的に見て、総合トップ獲得した優里の「ドライフラワー」以外、全世代に人気があるのはアニソンでAimer「残響散歌」は、60代を除く全世代で。また根強い人気の高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」は全世代で歌われており、これらの楽曲は世代関係なく盛り上がること間違いないでしょう。

カラオケへ行くことが決まったら、こうしたランキングをチェックして、みんなが盛り上がりそうな楽曲を模索してみるといいでしょう。

文 = 飯島範久

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