「One Way Ventures」のレオナルド・アランゴ(Leonardo Arango、29歳)と「Lightship Capital」のとアレクシス・アルストン(Alexis Alston、27歳)は、業界レポートの提供やポッドキャスト、ミートアップを通じて自分たちと同じ有色人種の投資家を支援している。
また、「Felicis」のトビ・コーカー(Tobi Coker、28歳)のように、黒人のVC投資家を支援する「BLCK VC」などの業界団体で役員を務めたり、「9 Yards Capital」のハンター・マクナッブ(Hunter McNabb、29歳)のように、LGBTQ+などマイノリティの創業者に指導や助言を提供している者もいる。
「Adapt Ventures」のモハメド・アムダニ(Mohammed Amdani、27歳)とアマル・アムダニ(Ammar Amdani、24歳)の兄弟のように、多くが自身の投資会社を設立している。チャス・プリド(Chas Pulido、25歳)は、ヘルスケア企業への投資に特化した「Alix Ventures」を設立し、これまでに15社に出資している。
ティム・シュリッド(Tim Schlidt、29歳)は、うつ病を患った経験をもとに、メンタルヘルスのサイケデリック治療に特化した「Palo Santo」を設立した。一方、「Outset Capital」のアリ・ロード(Ali Rohde、28歳)は、アーリーステージの起業家に1回当たり20万ドルを出資し、彼らが追加調達をする際の投資家候補リストを提供している。
大手VCの出身者も
クレアリー・ズゥー(Clarey Zhu、29歳)のように、大手VCファームで地位を築いた者もいる。TCVのパートナーであるズゥーは、BrexやNubank、ByteDanceなどの企業に合計13億ドル以上を出資した。ベッセマー・ベンチャーパートナーズのモーガン・チーサム(Morgan Cheatham、27歳)は、同社史上最年少で投資先企業の取締役に就任した。
本年度のリストには、AccelやMeritech、ICONIQなど大手ファームの有望な若手リーダーたちも含まれている。
彼らに共通しているのは、起業家精神と目的意識、そして、経歴や会社の規模、投資ステージを超えたリーダーシップだ。それらを最も体現しているのは、デビッド・バード(David Byrd、29歳)だろう。
彼は、数年前にサメに襲われ、命を落としそうになった。命拾いをしたバードは、半導体メーカーを支援するために1000万ドルのファンドを立ち上げた。元ソフトウェアエンジニアの彼は、現在BlueYard Capitalのパートナーとして分散型ワイヤレスネットワーク(DeWi)分野の起業家たちを支援している。
(forbes.com 原文)