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2022.12.15

米SEC、金融インフルエンサー8人を「株価操縦」で起訴

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shutterstock

米証券取引委員会(SEC)は12月14日、2020年1月以降に推定1億ドル(約135億円)を集めたソーシャルメディアのインフルエンサー8人を起訴した。彼らは、パンプ・アンド・ダンプと呼ばれる手法で、SNSプラットフォームを利用して株価を操作したとされる。

テキサス州南部地区連邦地方裁判所に提出した訴状でSECは、8人があらかじめ操作する銘柄を特定してから互いのソーシャルメディアのアカウントで宣伝し、株価を吊り上げた後に売却したと述べている。

容疑者らは、それぞれ異なるプラットフォームを用いていたが、ステファン・フルバチンという名前の人物は主にツイッターを使用していたとされる。さらに、容疑者のうちの2人は、Discord上に「Atlas Trading」と呼ばれる株式取引のフォーラムを立ち上げ、別のメンバーが設立した類似フォーラムの「Sapphire Trading」が、その補完的役割を果たしていた。

別のメンバーが運営するポッドキャストや、YouTubeチャンネルも株価操作に関わったとされる。

SECは、株価操作が行われた銘柄として、キャンバー・エナジー(Camber Energy)、アルザメンド・ニューロ(Alzamend Neuro)、ビスリンク・テクノロジーズ(Vislink Technologies)、トーチライト・エナジー・リソーシズ(Torchlight Energy Resources)、ABVCバイオファーマ(ABVC Biopharma)を挙げている。

「8人は、何年も前から、自分たちが信頼できる銘柄選別の達人だと宣伝してきたが、実際は熟練した株価操縦者だった」とSECは述べている。

8人のうちの1人は、すでにSNSのアカウントを削除したが、残りの7人の合計のフォロワー数は160万人に達している。

近年は、TikTokなどで金融インフルエンサーが、投資手法を宣伝するケースが増えており、掲示板のRedditやDiscordなどのプラットフォームでは、株式取引に関連したコミュニティが開設されている。ツイッターは、以前から株価に影響を与えており、イーロン・マスクが宣伝した暗号通貨ドージコインの価格も急騰していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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