テキサス州南部地区連邦地方裁判所に提出した訴状でSECは、8人があらかじめ操作する銘柄を特定してから互いのソーシャルメディアのアカウントで宣伝し、株価を吊り上げた後に売却したと述べている。
容疑者らは、それぞれ異なるプラットフォームを用いていたが、ステファン・フルバチンという名前の人物は主にツイッターを使用していたとされる。さらに、容疑者のうちの2人は、Discord上に「Atlas Trading」と呼ばれる株式取引のフォーラムを立ち上げ、別のメンバーが設立した類似フォーラムの「Sapphire Trading」が、その補完的役割を果たしていた。
別のメンバーが運営するポッドキャストや、YouTubeチャンネルも株価操作に関わったとされる。
SECは、株価操作が行われた銘柄として、キャンバー・エナジー(Camber Energy)、アルザメンド・ニューロ(Alzamend Neuro)、ビスリンク・テクノロジーズ(Vislink Technologies)、トーチライト・エナジー・リソーシズ(Torchlight Energy Resources)、ABVCバイオファーマ(ABVC Biopharma)を挙げている。
「8人は、何年も前から、自分たちが信頼できる銘柄選別の達人だと宣伝してきたが、実際は熟練した株価操縦者だった」とSECは述べている。
8人のうちの1人は、すでにSNSのアカウントを削除したが、残りの7人の合計のフォロワー数は160万人に達している。
近年は、TikTokなどで金融インフルエンサーが、投資手法を宣伝するケースが増えており、掲示板のRedditやDiscordなどのプラットフォームでは、株式取引に関連したコミュニティが開設されている。ツイッターは、以前から株価に影響を与えており、イーロン・マスクが宣伝した暗号通貨ドージコインの価格も急騰していた。
(forbes.com 原文)