キャリア・教育

2023.01.04 14:30

修了率が改善傾向にある米国の大学、依然として残る教育格差への取り組み

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米国における大学への進学率と卒業率の改善に取り組む40以上の州およびその他の高等教育システムの全国連合であるコンプリート・カレッジ・アメリカ(CCA)の新しい報告書によると、大学生が予定どおりに学位を取得する割合が過去5年間で大幅に改善されていることが明らかになった。

中でも、州ごとの分析で、4年制大学の学生の4年修了率と2年制大学に通う学生の2年修了率が、2016年から2021年の間にともに6%ポイント改善されたことがわかった。4年制修了率はバーモント州を除くすべての州で改善し、2年制修了率はフロリダ州を除くすべての州で上昇した。

CCAアライアンス参加校のうち、公立4年制学校の平均的な4年修了率は、2021年には36%となった。2年制の学校では、全体の2年修了率は16%だった(報告書では、6年間の修了率は4年制学校で69%、2年制大学で42%であったと記されている)。

アリゾナ、アーカンソー、ハワイ、コロンビア特別区、マサチューセッツは、2016年から2021年の期間に、4年制学校の4年修了率を10ポイント以上向上させた。コロラド、インディアナ、ミシシッピ、ニューハンプシャー、ロードアイランド、ウエストバージニアの6州では、2年制大学の2年修了率が10%ポイント以上上昇している。

このデータは、2018年以前にCCA運動に参加していた42の州とその他の高等教育機関から収集された。

「この調査は、パンデミックのずっと前に着手された改革が、大学の修了において重要かつ測定可能な改善を生み出していることを示す具体的なデータを提供します」と、CCA会長ヨランダ・ワトソン・スピバ博士はプレスリリースで述べた。「しかし、このような修了率の向上を築き、維持するためには、この懸命の努力を払拭する恐れのある新たな課題について、明確な認識を持つ必要があります。そのため、私たちはこの方針を堅持し、効果が実証されている構造改革の規模を拡大することに引き続き注力しなければなりません」
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翻訳=上西 雄太

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