テイラー・スウィフト「Shake It Off」の歌詞の盗用訴訟に終止符

テイラー・スウィフト(Getty Images)

テイラー・スウィフト(Getty Images)

テイラー・スウィフトの代表曲の一つの、2014年の「Shake It Off」の歌詞をめぐる5年間の争いに、ようやく終止符が打たれた。

ソングライターのショーン・ホールとネイサン・バトラーは、彼らが女性グループ3LWに提供した2001年の楽曲「Playas Gon’ Play」の歌詞の一部を、スウィフトが「Shake It Off」で盗用し、著作権を侵害したと主張していた。しかし、彼らの弁護士とスウィフト側の弁護士は12月12日、この訴訟の全面的な却下をカリフォルニア州の連邦裁判所に提出した書類で要求し、判事はこれを承認した。

両者の和解の有無や、訴訟の解消に至った経緯などは明かされていない。

ホールとバトラーは、2014年にリリースされた「Shake It Off」をめぐり、2017年にスウィフトを訴えた。この曲のサビには、“the players gonna play, play, play, play and the haters gonna hate, hate, hate, hate, hate”という歌詞が含まれており、2人はこれが彼らの楽曲「Playas Gon’ Play」の“Playas, they gonna play/ And haters, they gonna hate”という部分の盗用だと主張していた。

スウィフトの弁護士は、二人が主張するフレーズは、彼らのオリジナルではないと反論し、この訴訟を却下させようとしていた。

この訴えは2018年の裁判で棄却されていた。その際に判事は、問題の歌詞が「著作権法による保護を受けるには、あまりにも短く、独創性がなく、創造性に欠ける」 と述べていた。しかし、2019年に控訴裁判所がこの判決を覆し、訴訟はカリフォルニア州の地方裁判所に差し戻されていた。

スウィフトの訴訟問題が終了したというニュースは、彼女の新曲の「アンチ・ヒーロー」が、2014年のヒット曲「ブランク・スペース」と並ぶ記録を打ち立てようとしているタイミングで報じられた。「アンチ・ヒーロー」は、Billboard Hot 100で6週目の首位をキープしており、彼女のキャリアで最長の7週間の首位をキープした「ブランク・スペース」に並ぼうとしている。

しかし、12日に発表された最新のランキング(集計期間:2022年12月2日~8日)では毎年恒例のホリデーソングであるマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が1位に復帰し、「アンチ・ヒーロー」は10月のリリース以来で最も低い6位に沈んだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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