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2022.12.14

テスラ株が続落、時価総額5000億ドルを割り込む場面も

イーロン・マスク(Getty Images)

イーロン・マスクは、昨年10月下旬にテスラの時価総額が1兆ドルを突破した際に、世界で初めて保有資産が3000億ドル(約40兆円)を上回る人物となった。しかし、12月13日の日中に同社の時価総額は5000億ドルを割り込み、その後もこのラインをわずかに上回る水準で推移している。

テスラの株価は13日に一時6.5%急落し、終値で4%安となり、マスクの資産は46億ドル減少した。彼の現在の保有資産は1767億ドルで、先週から世界トップの富豪となったLVMH創業者のベルナール・アルノーの資産を120億ドル近く下回っている。

アルノーの保有資産は12月7日にマスクを追い抜き、その後の数日間でマスクが1位に復帰する場面もあったが、アルノーはここしばらくマスクを引き離しつつある。

CFRAのアナリストのギャレット・ネルソンは13日、「投資家は、マスクがツイッターの会長職に退き、日々のオペレーションを誰かに任せることを望んでいる」と指摘した。

13日のテスラ株の下落は、11月のインフレが緩和されたというCPIのデータを受け、市場全体が上昇した中で発生した。午後2時現在で、ハイテク株比率の高いナスダックは1%近く上昇したが、テスラ株は年初から50%以上下落しており、そのほとんどすべてがツイッターの買収を発表した4月中旬以降に起こっている。テスラの業績は、特に中国におけるサプライチェーンの問題の打撃を受けたが、投資家は、マスクがツイッターに気を取られていることを懸念している。

「テスラ株のスーパーヒーローだったマスクは、今ではストリートの悪役になってしまった」と、ウェブドッシュ証券のダン・アイブスは述べている。「ツイッターの大見世物が、マスクのブランドを傷つけ、テスラの株価に大きなダメージを与えている」と彼は指摘した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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