チューリッヒ保険会社が実施した「あおり運転実態調査」によりますと、2018年の調査開始時にはあおり運転をされた経験があるドライバーは70.4%もありましたが、その後は年々減っており、今年の調査では51.3%にまで減少しています。
最近は、ドライブレコーダーの搭載車両が増えたことで、その映像が報道番組で流れる機会が多く、あおり運転の厳罰化もあり、運転意識に変化がみられているのかもしれません。「厳罰化によって減少する」と考えている人は63%に上り、一定の効果はあると思われます。
一方で「あおり運転を受けないように以前より意識している」という人は77%もいました。あおり運転を受けた際の行動としても、「道を譲った」が43.3%おり、「何もしなかった」の37%を上回りまっています。面倒なことに巻き込まれるよりは、受け流すほうが賢いと考える人が増えてきているのかもしれません。
また、あおり運転の被害にあった人を対象に、あおり運転をされたきっかけとして「車線変更をした」が24.4%とトップで、「スピードが遅かった」が17.1%、「速度制限で走っていた」が14.6%と続いています。
同様にあおり運転の被害に合わないように工夫していることとして、「車間距離をしっかりとる」が55.5%と最も高く、続いて「ウインカーを早めに出すようにしている」が40%、「周囲をよく見て、相手に譲るようにしている」が35.5%と続いています。
厳罰化から2年経ってもあおり運転はなくなっていません。結局面倒なことに巻き込まれないためには、どうすればあおられる事態にならないか、ということを意識することが大切になっています。教習所で習ったかもしれませんが、いかに交通状況に合わせた運転ができるかが重要で、ゆとりを持ち、譲り合いの気持ちで運転するよう、自己防衛の精神でこの休暇を過ごすのが吉のようです。