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2022.12.23

マーケティング至上主義に異を唱え、"愛を込めて最高のジュエリーを"を理念に掲げるジュエラーの誇り

創業から129年のドイツ発ジュエリーマニュファクトリー「ウェレンドルフ」。多くのブランドが大きな資本の傘下に置かれるなか、現在もファミリー経営を維持していく、その気概と戦略を現4代目であるクリストフ・ウェレンドルフに尋ねた。


ドイツ南西部の古都・プフォルツハイム。いまから250年以上前に金細工の街として歩み始めたこの古都は、ヨーロッパの王侯貴族のひいきもあり、19世紀にはドイツのジュエリーの一大産地、黄金の都市とさえ呼ばれるまでに成長。

そんな環境下、1893年、エルンスト・アレクサンダー・ウェレンドルフは、この地にジュエリーマニュファクトリーを創業。これが129年前から現在まで至る、ドイツ屈指のジュエリーブランドの起点である。

ウェレンドルフには、創業以来、かたくなまでに守ってきたものがある。「不可能を可能にする」、その姿勢だ。

これにまつわる逸話を、マニュファクトリーのシグネチャー・ピース「シルクコーデル」誕生までの経緯を絡め、4代目の社長を担うクリストフ・ウェレンドルフが語ってくれた。「きっかけは、父が、母の最も喜ぶ最高のジュエリーをプレゼントしたいと考えたことからスタートしました」

父とは現会長であり、3代目のハンスペーター氏。自身もゴールドスミス(金細工職人)である彼は、愛する妻から「祖母の家で子どものころに遊んだシルクカーテンのタッセルのような肌触りのネックレスをつくってほしい」と、お願いされる。しかし、当初、金でシルクのような肌触りを実現することは不可能に思えた。それ以降、試行錯誤すること2年以上。繊細な18Kのゴールド糸をより、肌触りも滑らかな「世界で最も柔らかいネックレス」が世に生まれたのである。


世界中の顧客から「最高に柔らかいネックレス」と絶賛される『シルクコーデル』。センターにはさりげなくダイヤモンドが配されたブランドロゴが輝くネックレス。PRINCESS(18Kイエローゴールド×ダイヤモンド)¥2,640,000

もうひとつのアイコン、ブレスレットコレクション「Embrace Me」にも同じような経験がある。

これは弟のゲオルクの妻が普段からブレスレットをしないことに気づき、何でしないのか?と尋ねたところ「面倒だから」との答えが返ってきた。通常、手首にジャストサイズのブレスレットはクラスプ(留め金)が必須である。これを片手で留めようとすると手首から滑り落ちてしまう。

では、クラスプを必要とせず、着脱が簡単で、形状記憶のようにくるくると腕に沿うような18Kのブレスレットはできないものか。そもそもゴールドに弾性はない。そのゴールドに伸縮性をもたせることは「不可能だ」と素材のスペシャリストや学者が口を揃えても、「不可能を可能にする」のがウェレンドルフ。

構想から17年。世界初、芯までゴールドを使った「Embrace Me」、その名の通り、優しく抱擁してくれるようなフレキシブルなブレスレットが完成。数千年以上あった、誰かの手を借りなければスムーズに着脱できない悩みを、クラスプがない伸縮性のあるブレスレットが解決したのだ。


クラスプがなく、着脱がしやすいと女性からの支持が強いブレスレット。左/EMBRACE ME.BRILLIANCE OF THE SUN fine(18Kイエローゴールド×ダイヤモンド)¥1,749,000 右/ EMBRACE ME NOW(18Kイエローゴールド×18Kホワイトゴールド×ダイヤモンド)¥7,920,000

ウェレンドルフはファミリービジネスのスタイルを貫き続けている。一方、世界に発信するためには、エキスパートとなるゴールドスミスの協力が不可欠。その職人を輩出するのが、金工芸の専門学校やジュエリー科を擁するプフォルツハイム大学などである。ヤングマイスターは、ゴールドを髪の毛1本分の10分の1mmの細さへ仕上げるドイツ基準を満たした技量を備えて卒業。

そんな技を身につけた彼らを雇用し、約2年間で、今度は100分の1mmの細さまで仕上げられる技術を習得させる。

繊細な感覚の技巧だけではない、彼らはウェレンドルフのモットーである、目には見えない“FROM LOVE.THE BEST.”(愛を込めて最高のジュエリーを)まで身につける必要があるのだ。クリストフ氏は彼らを育成することを「子育てみたいなもの」といい、彼らもまたファミリーの大事な一員だ、と語ってくれた。とはいえ、時代は変化する。このままのスタイルで進めるのか、と尋ねてみた。

「我々のビジネスをゲームになぞらえてみましょう。サッカーは90分の時間制限内での勝負です。勝てばいいが、負ければチームはリーグから去らねばならない。これがマーケティングを中心においた投資ビジネスモデルだととらえています。もうひとつは制限のないもの。こちらは勝負にこだわることなく、純粋にゲームを行う喜びがあります。我々のブランドは、それと同じです。4代にわたって引き継いできた方法、そこに“愛”があるから、変える必要はまったく感じていません」

同様に、大がかりなマーケティングは必要ないという。「無駄」とさえ言い切った。

「皆さんの前には最適な女性がいるではありませんか?その彼女、妻を喜ばせるために特別なジュエリーをつくる。これを身に着けたとき、私の妻は喜んでくれました。そのジュエリーがお客様の元へ届く。お客様も喜んでくれる、この“愛ある”循環こそが何より大切だと確信しています」

あえて顧客に求めるものはと問うと、「大量に生産されるマスプロダクトを求める人が多いのは事実です。しかし、そこに価値はあるのかと、一度考えてください。ウェレンドルフのユニークピースは、個としての表現を求めている方々のためのものであり、理屈抜きでジュエリーに“本物の価値”を見いだしてくれている方々のものなのです」。


「リングを3回以上回すと幸せが訪れる」、そんなドイツの言い伝えを表したかのようにインナーリングが回転するユニークピース。レインボーカラーをあしらったリング。GOLDEN RAINBOW(18Kイエローゴールド×ダイヤモンド×エナメル)¥3,520,000

ウェレンドルフ
03-6434-8070
www.wellendorff.com

Christoph Wellendorff/クリストフ・ウェレンドルフ
◎4代目社長。1964年、ドイツ・プフォルツハイム生まれ。ゴールドスミス資格所有。異業種でマーケティングの研修を受け、ヨーロッパ最古のESCPビジネススクールのシュトゥットガルト校にてMBA取得。1991年、ウェレンドルフ入社。営業を経験し、2002年、社長に就任。

Promoted by ウェレンドルフ / direction by Akira Shimada / text by Etsuko Kanno / photo by Tadayuki Aritaka

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