イーロン・マスクに大ブーイング、サンフランシスコの催しで

イーロン・マスク(Photo by Michael Gonzalez/Getty Images)

イーロン・マスクは12月11日、サンフランシスコで開催された人気コメディアンのデイヴ・シャペルのショーにサプライズで登場し、観客から大ブーイングを浴びた。

この催しは、シャペルとクリス・ロックが出演する今年最大規模のコメディーツアーの一部で、場内には約1万8000人のオーディエンスが居たとされる。

SNSに投稿された動画を確認すると、シャペルが「世界で最も裕福な男を紹介しよう」と言いながらマスクをステージに招くと、客席からは歓声とブーイングが入り混じった声があがった。

マスクが観客に手を振り両手をあげるとブーイングが大きくなり、シャペルは「最近ツイッターをクビになった奴らが客の中にいるのかもしれない」とジョークを飛ばした。しかし、ネガティブな反応はその後も続き、「文句を言ってるのはひどい席に座っている連中だ」と応酬した。

シャペルは、ブーイングが続く中、「好きなだけ文句を言えばいい」と言い、マスクのビジネスモデルが、「地球なんかクソ食らえだ。俺は火星に出ていくぞ」というものだと話した。さらに、マスクと一緒に「火星で最初のコメディクラブ」をやるとも言った。

マスクは翌日の朝のツイートで「90%の歓声の中に10%のブーイングがあった」と主張したが、「多くのブーイング」を聞いたことを認め、「サンフランシスコの左翼を怒らせたようだ」と付け加えた。

マスクとシャペルの両者はともにこの1年間、さまざまな批判を浴びてきた。シャペルはネットフリックスのスペシャル番組「The Closer(デイヴ・シャペルのこれでお開き)」におけるトランスジェンダー差別の発言を強く非難されたが、彼は、批判者たちが自分を「キャンセル」しようとしていると反論した。

マスクもいくつかの大きな論争の中心となったが、彼が浴びた最大の批判は、10月末にツイターを買収後に、同社の従業員の半分以上を解雇したことだ。彼はまた、プラットフォームの元責任者たちを公然と非難し、ヘイトスピーチに関与したとしてプラットフォームから追放された数百のアカウントを復活させた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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