「あとは現役時代に『現役である』ということの意味を理解することが大事だと思います。若いときは、サポーターさんへの対応だったり、スポンサーのパーティーなどに参加することを『しんどいな』と感じたりすることがありました。でも実はプロの選手はそういう人たちに支えられている。そうしたことを現役時代から理解してきちんと対応できればできるほど、それが引退後の活動の糧になると思います。
現役の若い選手には、自分の立ち位置を知って、今しかない現役という貴重な時間を大切にしながら頑張ってほしいなと思いますね。そうすれば、引退後もチャンスはいくらでもあると思います」
忙しい合間を縫ってオンライン取材に対応してくれた那須氏
那須氏はサッカーとは11人の選手だけでなく、ベンチメンバー、裏方、サポーターやスポンサーなど、みんなで作り上げるエンターテインメントだと表現していた。実際、那須氏自身、現役を引退した今もサッカーというエンターテインメントを作り上げるメンバーのひとりとして、全力で戦っているように見えた。
彼にとってYouTuberはセカンドキャリアではなく、現役時代からずっと続く人生そのものなのかもしれない。セカンドキャリアの成功は、現役時代に仕事に向き合い、どれだけ全力を傾けたかということが重要なのだということを、教えられた気がする。