清水氏は「CA時代に身につけたスキルをその後の人生で多いに役立てている」という。
前回『地上でも生きるCAの「動線スキル」「ジャストインフォの知恵」』では、狭い機内での「動線」「情報共有」のスキルについて振り返りつつ日常でそれらのスキルがどう役立つかをアドバイスしてもらった。本稿では「グランピング」にそれらのスキルをどう応用できるかを、実際の体験をなぞりながら考える。
狭い機内にはまるでパズルのように備品が収納されていて、必要なアイテムが使用する場所から遠いところに収納されていることもよくあります。
その都度、全長約70mもある飛行機を行ったり来たりしていると大きな時間のロスになってしまいますし、通路を何度も行ったり来たりするとお休み中のお客様の迷惑になってしまうこともあるので、CAたちは常にいかに無駄な移動を少なくするかと「動線」を意識して働いているのです。
機内では共有するほどでもないかもしれない情報も共有しやすくするために、「ジャストインフォ(Just Informationの略)」という言葉があります。
情報共有スキルを高めるのにおすすめな「グランピング」
そこでおすすめだと思ったのが、自然の中に身を置いて非日常の体験ができるグランピング。本格的なキャンプだと、小さな子供がいたりアウトドアに慣れていない場合ハードルが高いですし、至れり尽せりのホテルステイだとリフレッシュすることはできても情報共有の面では日常とそこまで差がないかもしれません。両者の中間でいいとこ取りなのがグランピングなのです。
今回、訪れたのは、長野県にあるオールインクルーシブのグランピング施設「グランルーク飯綱高原」。
テントだということをつい忘れてしまうようなラグジュアリーな雰囲気のお部屋はエアコン完備なので、小さな子供連れでも安心です。
世界中のVIPや食通を魅了してきた"畑の伝道師"渡邊明シェフが手掛ける「FARM AKIRA Restaurant」での夕食・朝食や、バーラウンジでの飲食代、フルーツ狩りやスキー、氷上でのワカサギ釣りなど豊かな自然を活かした四季折々のアクティビティ体験料まで、全てオールインクルーシブなので、現地での出費を気にすることなく滞在に集中できるのが魅力で、Yahoo!トラベルのバケーションレンタル部門で1位や上位に度々ランクインする人気施設です。