ビジネス

2023.02.02

元CAがグランピングと子育てで生かす「効率最大化スキル」とは

舞台は長野県のグランピング施設「グランルーク飯綱高原」

グランピングは「ジャストインフォ」の宝庫

非日常の環境に身を置くグランピングは、ジャストインフォの宝庫。

例えば、飯綱高原はプラネタリウムのような星空を見ることができるということで楽しみにしていたのですが、夜はあいにくの雨模様。

諦めかけていたのですが、ゲートハウスのトイレに行った際に雨が小降りになっていたので「今少し小ぶりになってきたよ」とジャストインフォを伝えると、夫が雨がやむタイミングがあるかもしれないと言い、みんなで雨雲レーダーで調べてみました。

すると、1時間後くらいに一瞬雲が晴れそうなタイミングがあることが判明!

そこからはこまめに外に出て空をチェックしていたら、素晴らしい星空を見ることができました。

ジャストインフォが飛び交うようになると、子供も積極的にジャストインフォを共有してくれるようになります。

滞在中も「こんなところに靴下が置いてあるよ」と部屋の隅に落ちていた次男の靴下を長男が教えてくれたことで、出際に探す手間が省けました。

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子供と一緒に動線を考える練習ができる

また、機内同様に便利すぎない環境は動線を考えるのにも最適。

宿泊するお部屋にはトイレや洗面台、お風呂などの水回りがないので、ゲートハウスまで行って利用します。 ゲートハウスはテントの目の前にあり、徒歩30秒ほどだったのでそこまで不便さは感じなかったのですが、それでも日常生活では何気なく行っている行動を意識することで、動線を考える練習になりました。

例えば、ゲートハウスのレストランで食事を終えてお部屋に戻った後に歯磨きをするためにゲートハウスに戻ったり、お風呂から帰ってきた後にトイレに行きたいと言い出しまた戻ったり、という経験をするなかで、「朝食に行く時には歯ブラシも持って行こう」、「その後にトイレに行って帰って来よう」など、一緒に動線を考えることができました。

筆者自身も、目の前のことでいっぱいいっぱいになっている日常と比べて、俯瞰した視点で物事をみる脳のトレーニングになったような気がします。

欧米では日本よりもキャンプが日常的に行われていて、そこで「動線スキル」と「情報共有スキル」を自然と育むことができていると言われています。グランピングは子供の誕生日など特別な日の体験として楽しまれているようです。本格的なキャンプはまだハードルが高いという方は、まずはグランピングからスタートしてみてはいかがでしょうか。



清水裕美子◎日本航空(JAL)の客室乗務員として国際線ビジネスクラス、ファーストクラスなどを含め約5年乗務する。退職後はCA流美容コンサルタントとしてセミナー、メディアなどで活動するほか、日本初のCAが発信する総合情報サイト「CA Media」を立ち上げる。著書に、『ファーストクラスCAの心をつかんだ マナーを超えた「気くばり」』(青春出版社、2020年7月刊)など。

文=清水裕美子 編集=石井節子

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