中国のスマホメーカ「テクノモバイル(Tecno Mobile)」が開発したこのテクノロジーは、「イーグルアイ・レンズ(Eagle Eye Lens)」と呼ばれるもので、動く被写体を追跡するだけでなくフレームの中心に収めたままにできるという。
同社によると、イーグルアイ・レンズは業界初のデュアルプリズムのペリスコープレンズを応用したテクノロジーで、2つのプリズムを用いて非常に広いチルト角度で動く被写体を自動追尾すると同時に、高度な手ぶれ補正を行うという。
「このレンズは、正軸・負軸ともに6度という広い手ぶれ補正角度を持つ人工知能(AI)を用いたトラッキングを実現した」とテクノモバイルは述べている。
高速で移動する遠くの被写体を追跡することは、通常はかなりのスキルが要求される作業で、ズームインした画面から被写体がフレームの外に出てしまうと、簡単に見失ってしまうケースが多い。AIが支援する光学トラッキングシステムがあれば、スポーツやペットの撮影がより簡単にできるようになる。
もちろん、このレンズが実際にどの程度機能するかはまだ未知数で、可動部が大幅に増えたレンズの信頼性や耐久性も気になるところではある。しかし、テクノモバイルは来年、まず自社のスマートフォンにこのレンズを導入する予定という。アップルやサムスンなどの大手メーカーの端末が、近い将来にこのテクノロジーを搭載することも期待できそうだ。
(forbes.com 原文)