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2022.12.29 15:00

2023年、マーケティングの4大変化とは アジャイルが浸透、インフルエンサーは?

Getty Images

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早いもので2022年も残りわずか。年末の風物詩といえば、各情報誌が発表する翌年の予想だろう。

そこで私はテーマを「マーケティング」に限定して、2023年に起きる4つの変化を予想してみたいと思う。「どうせ当たらない」くらいの気持ちで読んでいただけるとありがたい。

ちなみに、人間は短期の変化を過大評価し、長期の変化を過小評価する生き物だという。普段は殆ど意識することがない“長期の変化”の中で、2023年がどういう意味合いを持っているのか?という観点から書いてみようと思う。

予想1 インフルエンサーマーケティングの成長速度は減速する


この5年は、猫も杓子もインフルエンサーマーケティングであった。そして、殆どのメディアが、インフルエンサーマーケティングの市場規模は加速度的に増えていくと予想している。私は、この見立てに対して懐疑的である。厳密にいうと、「お金を貰って商品を紹介する」という形でのインフルエンサーマーケティングには、限界が来ているように感じる。

インフルエンサーが儲けるためには、とにかく誰かの商品を売らなければならない。つまり極端なことを言えば、「別に使ったことがない商品もガンガンお勧めする」ということをしなければならない。一方で、これを繰り返しているインフルエンサーの信用は落ちていく。実際に、登録者数が100万人単位でいるのに、“案件”投稿ではモノが売れないというインフルエンサーは増え始めている。消費者は気付いてしまっているのだ。

特にこの4〜5年で、“信用”をお金に換金し続けたツケが回ってくるだろう。逆に言えば、あくまでソーシャルメディアを「コンテンツを発信する場」として集客やファン化の為に使い、自分自身のサービスや商品にキャッシュポイントを持っているプレイヤーは引き続き強い。

予想2 アジャイルなマーケティング手法が大企業でも本格的に浸透する


これは、最小限のものをつくって発売し、その後に消費者の反応を観ながらアジャストしていくような手法のこと。アジャイル(Agile)とは、「機敏な、敏しょうな」「頭の回転の速い」という意味だ。そこから派生して、そもそもはソフトウェアの分野で広がっていた「アジャイル開発」という考え方をマーケティングに取り入れたものが、アジャイルマーケティングになる。
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文=石井賢介

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