80年代以降に生まれたミレニアル世代の成長期は、ディズニー黄金時代と重なる。『リトル・マーメイド』が全米公開されたのは1989年、『美女と野獣』は1991年、『アラジンと魔法のランプ』が1992年で『ライオン・キング』が1994年だ。
ミレニアル世代のフォーブス記者たちのなかには自分たちを「ライオン・キング世代」と呼んだほうがいいんじゃないかと議論するものもいる。人生の真実について語る時、森羅万象が擬人化された作品に影響を受けすぎているのではないかと言うのだ。
だからこの世代にディズニー株が大人気と聞いても、それほど驚かない。ネット証券のTDアメリトレードによれば「平均的なミレニアル世代はポートフォリオの1.5%をディズニー株に投資している」という。同社のニコラ・シェロッドはこのように指摘している。
「人は知っている企業に投資するものです。また、ディズニーがスポーツ放送チャンネルのESPNからも収益を得ていると知れば、なおさら投資しようと思うでしょう」
ほかの世代と同じくミレニアル世代はアップル、GE、マイクロソフトにもよく投資している。これらはX世代や団塊の世代、さらにそれ以上のシニア世代にも人気のある銘柄だが、ほかの世代と違う銘柄といえば、インテルがトップ10に入っていない。
X世代にもテスラ・モーターズやアリババは人気だが、その上の世代にとってはそれほど人気ではない。シェロッドが言うにはアリババに投資する理由はAmazon的ビジネスモデルに馴染みがあるためだが、成長する中国経済への期待も含んでいるとのことだ。
下記にミレニアル世代が好きな株式銘柄を挙げてみた。
1位:アップル
ミレニアル世代のポートフォリオ占有率(以下、「占有率」):の12.3%
株価:132.04ドル(5月27日現在、以下同)
X世代、団塊、シニア世代にも人気
2位:Facebook
占有率:2.1%。
株価:80.55ドル
X世代、団塊世代にも人気
3位:GE
占有率:1.7%
株価:27.52ドル
X世代、団塊、シニア世代にも人気
4位:バークシャー・ハサウェイ
占有率:1.7%
株価:144.75ドル
X世代、団塊世代にも人気
5位:バンク・オブ・アメリカ
占有率:1.6%
株価:16.74ドル
X世代、団塊世代にも人気
6位:ディズニー
占有率:1.5%
株価:110.37ドル
ほかの世代では目立った人気はなし
7位:テスラ
占有率:1.3%
株価:247.43ドル
X世代にも人気
8位:マイクロソフト
占有率:1.3%
株価:47.61ドル
X世代、団塊、シニア世代にも人気
9位:アリババ
占有率:1.2%
株価:92.60ドル
X世代にも人気
10位:エクソン・モービル
占有率:1.2%
株価:85.11ドル
団塊、シニア世代にも人気
※「X世代」:明確な定義は無いが主に「1960年~1974年生まれの世代」をこう呼ぶ。