俳優・山田裕貴が作品や日常で大切にする「気づき」とは

俳優・山田裕貴

すっかり世間に浸透したSDGsという言葉。しかし、どれほどの人がその言葉の意味や内容を、理解し実践できているのか……。SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。

いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。

2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。


「僕はSDGsの17のゴールについてはどれも、『よくわかる』『大切だよな』って、以前からずっと思っていました」

冒頭、SDGsの取り組みをどう思うかを尋ねると、彼は何度も頷きながら、インタビュアーを真っ直ぐ見つめ返して、こう語気を強めた。

山田裕貴、32歳。愛知県出身。高校卒業後、芸能事務所の芸能スクールに入り、芝居を学ぶ。2011年、テレビドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビュー。以後、数々のドラマ、映画、舞台で活躍。若くして振り幅の広い役柄を、高い演技力でこなし“カメレオン俳優”とも呼ばれることもある。



12月9日公開の映画『夜、鳥たちが啼く』では、主人公の売れない小説家・慎一を演じる。

「この作品では、やりたかった芝居ができたと思っています。人間の欲望だったり、心情だったりが、本当によく出ている映画なんです。やりたかった芝居というのは、“汚くていい”っていうところかな。人間ってそんなキレイじゃないし(笑)。そのまんまを映してくれてる作品なんです。きったなくていいし、胸糞悪くていいし、そういった、人間の真実みたいなものが見える作品に出たかったので」

さらに、「気づきのある映画です」と力を込める。

「この『夜、鳥たちが啼く』は、人と人との距離感であったり、『愛ってなんだっけ?』という大切なことを考えるための、気づきがある映画。見どころは、その気づきだと思います」
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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