その後、既存顧客の利用が増え、売上は急速に拡大した。最高執行責任者のジョナサン・スタルによると、このソフトを利用している企業の約30%が、毎年追加でサービスを申し込んでいるという。例えば、連邦政府の疾病管理センターは、人事部以外の社員がプラットフォームにアクセスし、人材を採用できるようにするため、追加料金を支払うことに同意した。
また、大学も同様だ。マイアミ大学は2015年にHandshakeの競合であるSymplicityから切り替え、年間3万ドル(約400万円)以上かかっていた支出を約3分の1に減らし、年間約1万ドル(約130万円)にした。
「Symplicityは不便なシステムでした。学生たちはそれに満足していませんでした」と、マイアミ大学のキャリアセンターのエグゼクティブディレクターであるクリスチャン・ガルシアは言う。「Handshakeは、裏方である私たちにとって便利にするのではなく、学生のことを考えて作られています」。
ロチェスター大学では、ジョー・テスタニがHandshakeの競合であるGradLeaders(グラッドリーダーズ)(以前はCSO Researchとして知られていたオハイオ州コロンバスの小さな会社)の顧問だったが、粘り強いロードが彼のソフトウェアにチャンスを与えるよう説得した。
「大学が使っていた他のプラットフォームよりも安かったので、コスト削減ができました」と、当時、同校のキャリアセンター長だったテスタニは述べる。「私はコミュニティカレッジに通い、公立大学に進学しました。これは、ファーストジェネレーションの学生である私に語りかけてきたのです」。