30U30

2022.12.16

LinkedInなしで最初の仕事を獲得する方法

大学を卒業したばかりで採用されるのは難しい、有名でない大学を卒業したり親のコネがない場合はなおさらだ。Forbes 30 Under 30の卒業生であるギャレット・ロードは、そんな人々の手助けをするためにHandshake(ハンドシェイク)を作った。


22歳の時、ギャレット・ロードは不可能に近いことを成し遂げた。スタンフォードやマサチューセッツ工科大学などのエリート校に通うメリットも、裕福な両親から受け継いだコネクションもないまま、彼はコールドコール(正確にはコールドメール)で、当時シリコンバレーで最もホットなデータマイニングのスタートアップの一つだったPalantir(パランティア)で夏のインターンシップに参加する方法を手に入れたのだ。

アッパー半島の小さな町ホートンにあるミシガン工科大学でコンピュータサイエンスを専攻した彼にとって、CIAの支援を受けるこの企業での仕事は、成功への切符だった。ベンチャーキャピタルが支援するユニコーン企業で、高給と株式交付という素晴らしい仕事が待っていたのだ。

しかし、2012年5月、PalantirのワシントンDCオフィスに到着して数日後、身長180センチの中西部人である彼は、深刻な疑問を抱いた。他の15人のインターン生は、まるで別世界から来たようだった。彼らは皆、有名校に通い、研究プロジェクトの話やヨーロッパ旅行の自慢話に花を咲かせている。ロードの唯一の海外旅行といえば、10代の頃、ホッケーのトーナメントでカナダに行ったことだった。


「父に電話すると、『お前は彼らより頭がよくないかもしれないが、一つだけわかっていることがある。このチャンスを逃すな、彼らより努力しろ』と言われたことを覚えています」と、現在33歳のロードは振り返る。彼は「このチャンスをいかし」、「他のインターンたちとやっていけることを証明する」と決心した。

そして、その通りになった。ロードは、会社の年次ハッカソンで優勝し、Palantirの上層部から尊敬を集めた。上層部は、これほど賢く、才能のある人物が、あまり知られていない学校からやってきたことにショックを受けていた。そして、ミシガン工科大学から他の優秀な学生を連れてくるようにと、エンジニア1人あたり5000ドル(約68万円)の紹介ボーナスを彼に出した。
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翻訳=上西 雄太

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