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2022.12.27

俳優、光石研が語る「ハートマン」愛着の湧くバッグの条件

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バッグ「ツイードレジェンド グローバルキャリーオンエキスパンダブルスピナー ナチュラルツイード」W35×H55×D25-26.5cm。¥97,900(ハートマン/サムソナイト・ジャパン) ジャケット¥52,800、ベスト¥35,200、パンツ¥26,400(すべてフジト/ディレクターズ☎︎092-733-3997) シャツ¥25,300(ティーエスエス/ティーエスエス 代官山ストア☎︎03-5939-8091) 靴¥47,300(パラブーツ/パラブーツ 青山店☎︎03-5766-6688)

キャリア40年のベテラン俳優であり、400本以上もの映像作品に出演してきた名バイプレイヤー。そんな実力派俳優としてだけでなく、洒脱なファッションやライフスタイルが幅広い世代の注目を集めている光石研。そして140年以上の歴史を通し、末長く愛用できる機能的でトラディショナルなバッグを世に送り出してきたハートマン。俳優とバッグ、各々の分野の玄人からも高く評価される両者には、時代の趨勢に流されず、けっしてブレることのない不変の流儀があった。


審美眼の源泉となった少年時代の原体験


日本は現在、何度目かの古着ブームを迎えている。その背景には、世界の若者たちの間で高まる環境意識、そしてサステイナブル(持続可能)というこれまでになかった視点により、彼らが古着を“再発見”したことが挙げられる。そうした潮流のなかで注目を集めているのが、ライフスタイル誌『Pen』が制作し、2019年12月より配信を開始したYouTubeドラマ『東京古着日和』に主演する、俳優・光石研氏だ。芸能界随一の洒落者として知られ、ヴィンテージウェアに造詣が深い光石氏が東京の古着屋を訪れ、一人称のドラマ仕立てで古着を大人世代に紹介する画期的な“古着ドラマ”である同番組は大きな反響を呼んでいる。毎回、持ち味のコミカルで抜け感のある演技を交えつつ、マニアックながらもユーモラスに古着を語る光石氏。その豊富な知識と洗練された審美眼は、どのように培われてきたのだろうか。

「僕の両親は服好きで、子供の頃からさまざまな服を着せられてきたため、下地はあったのですが、ファッションに興味を抱くきっかけになったのは、中学1年生の頃。塾でいつも小粋な格好をした年上のお兄ちゃんがいたんですが、あるときレザーのボンバージャケットを着ていたんです。そこで“それ、格好いいね”と話しかけたら、“こんなところで勉強するより、こういうのを勉強しないと”と言って、雑誌『メンズクラブ』をくれたんですよ。それで目覚めたのですが、中3になると雑誌『ポパイ』も創刊され、その影響で一気に火が付きました。古着屋に通い出したのもその頃ですが、当時の刷り込みが自分のなかにずっとあり、これまで色々な流行を通ってきましたが、結局はいつもそこに立ち戻るんです」


バッグ「グレンデール ツーウェイメッセンジャー ネイビー」W35×H26×D6.5cm。¥75,900(ハートマン/サムソナイト・ジャパン) ジャケット¥35,200、タートルネック¥15,400(ともにフジト/ディレクターズ) パンツ¥35,200(リーバイス ヴィンテージ クロージング/リーバイ・ストラウス ジャパン➿0120-099-501) ブローチ¥22,000(ティファニー[アンティーク]/ダメージ ドーン☎︎042-725-9946)

長く使え、受け継がれていくモノの魅力


時は1970年代中盤〜後半。日本では奇しくも光石少年に刷り込みを与えた2誌が火付け役となり、アメリカントラッドとアメリカンカジュアルの一大ブームが巻き起こっていた。そうした時代の波に乗り、日本に紹介されたのがハートマンのバッグである。名うてのトランク職人ジョセフ・ハートマンにより、1877年米国ウィスコンシン州ミルウォーキーにて創業されたハートマンは、高度な職人技と時代ごとの最先端技術を融合した、機能的で質実剛健なバッグを製造。アメリカを代表する名門バッグブランドとして、光石氏のようなさまざまなモノを熟知するファッションの“玄人”たちの寵愛をいまも受けている。彼らがハートマンのバッグに惹かれる理由は、光石氏が古着を愛する理由と通じるようだ。

「いわゆるハイファッションや最先端のモードは苦手なのですが、いつも僕が惹かれるのは、言うなれば“道具の延長のような服”なんです。丈夫で機能的で、壊れたら修理ができ、長く使い続けられる。そして使っていくと、味わいが増してくる。そんな服や鞄が格好いいと感じるんです。味わいとはいわば使った人が刻んだ“歴史”であり、僕が古着を面白いと感じる点のひとつでもあります。その歴史に自分が参加でき、引き継ぐような感覚が好きなんです。アメリカにはとくにそういった長く使えるモノが多いし、ハートマンのバッグはまさにその象徴と言えるのではないでしょうか」

エクセレンス=優秀性の象徴となる、最高のラゲッジを作る──。創業者が掲げたこんなビジョンに従い、丈夫で機能的、そしてトラディショナルなバッグを140年以上も作り続けているハートマン。すべてのバッグは長く使うことを前提に設計されており、修理を重ねながら親から子へと受け継がれ、味わいの増したバッグが世代を超えて使い続けられることも珍しくない。それは幾多の時代を乗り越え、人々の手から手へ渡り、愛され続けてきたヴィンテージウェアに通じる。ネットを介して瞬く間に流行が変化し、サステイナビリティが重要視される現代にあっても、ハートマンのバッグが洒落者の審美眼に適うのは、そうした時を超越するモノ作りが今日まで貫かれているからに違いない。



バッグ「グレンデール モールオーガナイザー ネイビー」W28×H20×D10cm。¥71,500(ハートマン/サムソナイト・ジャパン) 靴¥174,900(オールデン/ラコタ☎︎03-3545-3322) 服はすべて前の写真と同じ。

人々を惹きつける“ブレない”という流儀


「レザーのバッグはとても機能的に設計されていて、どこに何を入れるかすぐにシミュレーションできるほどですが、何よりシボ革の質感がいい。柔軟で肌触りが抜群なだけでなく、使い込んで味を出すのが楽しみになる革です。また見るだけで海外の空港が思い浮かび、旅に出たくなるのが、ツイード張りのトロリーケース。僕にとってツイードはアメリカのイメージそのものであり、語弊があるかもしれませんが、こういった少し野暮ったさのある昔から変わらない素材が好きなんです。お爺ちゃんやお父さんが使っていたようなモノ、流行り廃りとは違った受け継がれていくモノに、いつも惹かれるんですよ」

ハートマンのアイコンともなっているツイードは、1956年に当時の最先端素材であったナイロンを用いて開発されたオリジナル素材。軽く丈夫なのに加え、英国の伝統的な毛織物ツイードを模すことで、流行とは一線を画す上品でトラディショナルな表情を備える。以来、進化しながら半世紀以上に渡ってバッグに使用されてきた。けっして時流に左右されない、こうしたハートマンの実直でブレないモノ作りこそが、頑健で使いやすく、日々を共に過ごすたび愛着が湧いて手放せない相棒となるバッグを生むだ。そしてそんなブレない流儀は、光石氏が十代の頃から磨いてきた業界人も認めるファッションセンスと美学、そして40年余りのキャリアを通して400本以上の映像作品に出演し、我が国を代表するバイプレイヤーとして視聴者を魅了し続ける、仕事人としての生き様にも同様に見て取れるのである。

「僕は子供の頃から周囲を笑わせたり、楽しませるのが好きだったのですが、ふざけてばかりでいつも大人たちに怒鳴られていました。それがひょんなことがきっかけで16歳のとき、デビュー作となる映画のオーディションを受けた際、“君、面白いね”と初めて大人たちに褒められたんです。それが嬉しくて、嬉しくて。その嬉しさがきっかけで、俳優を職業にしようと決めたんです。そのとき感じた思い、周囲を楽しませて褒められたいという思いは今もあります。だから、当たり前のことかもしれませんが、仕事の現場ではなるべく健康な状態で臨み、遅刻せず、挨拶をしっかりすることをいつも心掛けているんです。俳優の仕事は自分だけではなく、大勢のスタッフみんなで一緒に作るもの。だからこそ、俳優はせめて体調を万全に整えて臨まなくてはならないと思うのです。若い頃は演技云々と語ることもありましたが、年を追うごとに、ベストな体調でスタッフみんなと現場を楽しむことのほうが、良い作品を作るうえで大切だと、強く思うようになってきましたね」



右:創業140周年記念コレクション「グレンデール」には、柔軟でシボが美しいイタリアンレザー使用。A4サイズ書類が収まるメッセンジャータイプは、シンプルでオン・オフ問わず活躍する。「グレンデール ツーウェイメッセンジャー ネイビー」W35×H26×D6.5cm。¥75,900、中:近年人気のミニショルダー。コンパクトながら多彩な収納部を備え、ハンドル付きで持ち方も自在。「グレンデール スモールオーガナイザー ネイビー」W28×H20×D10cm。¥71,500、左:伝統のツイード素材と最新機能を融合した「ツイードレジェンド」コレクション。3泊程の旅に最適なトロリーケースは、長さを12段階調整できるプルハンドルや安定した走行性の四輪ダブルホイール装備。フロントの大型ポケットは書類も収納でき、スーツにもカジュアルにも合うツイードと相まって、出張から私的な旅まで対応する。「ツイードレジェンド グローバルキャリーオンエキスパンダブルスピナー ナチュラルツイード」W35×H55×D25-26.5cm。¥97,900(すべてハートマン/サムソナイト・ジャパン)



光石研◎1961年福岡県北九州市生まれ。高校生だった1978年、地元で撮影される映画『博多っ子純情』のエキストラ募集のオーディションを受けた際、演技未経験ながら主役に大抜擢されて映画デビュー。その後上京して俳優として歩み始め、数多くのテレビや映画、舞台に出演。1998年の映画『シン・レッド・ライン』ではハリウッドデビューも果たした。近年は抜群のファッションセンスも注目され、主演のYouTubeドラマ『東京古着日和』が話題に。今春公開予定のスピンオフ映画『大阪古着日和』も現在製作中だ。ファッションやライフスタイルなどを語った初エッセイ集『SOUND TRACK』(パルコ出版)も昨年発表した。

(問い合わせ)
サムソナイト・ジャパン
☎︎0800-12-36910
https://www.samsonite.co.jp/hartmann/

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