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2022.12.27 08:50

パリ本拠の「富裕層向け民泊」、ル・コレクションが85億円を調達

(c)Le Collectionist

高級物件に特化したバケーションレンタルのスタートアップ、「ル・コレクション(Le Collectionist)」が、ベンチャーキャピタルのハイランド・ヨーロッパが主導する資金調達ラウンドで6000万ユーロ(約85億円)を調達した。

パリを本拠とする同社は、ハイエンドの民泊市場をターゲットに物件のオーナーと提携し、コンシェルジュサービスやガイドなどの現地サポートとともに、コンドミニアムや一軒家をプラットフォームに掲載している。

今回の調達ラウンドには、ラグジュアリー分野の投資家のOLMAやFamille Cに加え、スイスのプライベートバンクのピクテ銀行とロンバー・オディエらが参加した。また、フランスの高級化粧品クラランスの創業家の投資会社も参加した。

ル・コレクションは、欧州のフレンチ・リヴィエラやトスカーナ、スイスのアルプスなどの特別なロケーションにある1800の高級物件を掲載している。同社は、これらの事業を支えるため、パリ本社とヨーロッパ各地の拠点で120名以上の新規採用を行い、ロンドンとニューヨークに新オフィスを開設する予定という。

ル・コレクションのCEOのマックス・アニオール(Max Aniort)によると、直近の景気の減速が同社のビジネスに与える影響は軽微で、今冬のスキー場の物件の予約も好調という。

「ここ最近の主な変化は、エネルギーコストの上昇によって、物件のオーナーたち価格の引き上げを考えていることだ。ル・コレクションは、過去3年間のパンデミックで旅行や観光セクターが打撃を受けた中でも成長を続けられた。」とアニオールは述べている。

2014年設立のル・コレクションは、以前にPartech PartnersやRed River Westからの出資を受けていた。

今回の調達のリードインベスターを務めたHighland Europeのパートナーのイレーナ・ゴールデンバーグは、ル・コレクションがハイエンドの旅行市場で独自のアプローチを確立したと述べている。

「アニオールのチームは、厳選したエクスペリエンスを顧客に提供している。私たちは彼らの成長を支援できることにエキサイトしている」と彼女は述べた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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