パリを本拠とする同社は、ハイエンドの民泊市場をターゲットに物件のオーナーと提携し、コンシェルジュサービスやガイドなどの現地サポートとともに、コンドミニアムや一軒家をプラットフォームに掲載している。
今回の調達ラウンドには、ラグジュアリー分野の投資家のOLMAやFamille Cに加え、スイスのプライベートバンクのピクテ銀行とロンバー・オディエらが参加した。また、フランスの高級化粧品クラランスの創業家の投資会社も参加した。
ル・コレクションは、欧州のフレンチ・リヴィエラやトスカーナ、スイスのアルプスなどの特別なロケーションにある1800の高級物件を掲載している。同社は、これらの事業を支えるため、パリ本社とヨーロッパ各地の拠点で120名以上の新規採用を行い、ロンドンとニューヨークに新オフィスを開設する予定という。
ル・コレクションのCEOのマックス・アニオール(Max Aniort)によると、直近の景気の減速が同社のビジネスに与える影響は軽微で、今冬のスキー場の物件の予約も好調という。
「ここ最近の主な変化は、エネルギーコストの上昇によって、物件のオーナーたち価格の引き上げを考えていることだ。ル・コレクションは、過去3年間のパンデミックで旅行や観光セクターが打撃を受けた中でも成長を続けられた。」とアニオールは述べている。
2014年設立のル・コレクションは、以前にPartech PartnersやRed River Westからの出資を受けていた。
今回の調達のリードインベスターを務めたHighland Europeのパートナーのイレーナ・ゴールデンバーグは、ル・コレクションがハイエンドの旅行市場で独自のアプローチを確立したと述べている。
「アニオールのチームは、厳選したエクスペリエンスを顧客に提供している。私たちは彼らの成長を支援できることにエキサイトしている」と彼女は述べた。
(forbes.com 原文)