私たちは、2022年にはイベント駆動型アーキテクチャが定着し、モバイル開発環境ではウェブランタイムのサポートが進み、開発チームは統合DevOps(デブオプス)ツールチェーンに移行し、開発ツールはAIによって強化され、協調作業管理が戦略的ポートフォリオ管理を追い越すと予想していた。これらの予想はほぼ的中した。
2023年のソフトウェア開発では、より荒れた海であることが予想される。高い波(ビジネス目標がAPIへの取り組みを促進する)も、低い波(標準を作ろうとする努力の割に、いくつかの開発領域はあまりにも未熟だ)もやってくるだろう。具体的には、以下のように予測している。
市民開発(IT専門家以外の開発)が大々的なセキュリティ侵害につながる
市民開発は、実験的なものからコアアプリケーションを置き換えるものへと変化している。現在39%の企業がIT部門以外の開発者に開発力を与えるためにローコードを使用しており、27%が今後12カ月以内にそうする予定であるとしている。しかし、このような新しい開発者の流入により、無視できない数のビジネスプロフェッショナルが、アプリケーションセキュリティ、安全なコーディング、およびデータの機密性に取り組むようになった。
これにより2023年には市民開発から生じたセキュリティ侵害が大きく報道されることが予想される。これを避けるためには、ローコードプラットフォームとセキュリティチームが協力して、役割の見直し、セキュリティガードレールの設定、市民開発を中心に据えたガバナンスポリシーの導入を行う必要がある。